日本銀行主催のクロスボーダー送金分科会概要
2024年12月11日、日本銀行の決済機構局が主催する「決済の未来フォーラム クロスボーダー送金分科会」がオンラインで開催されました。この分科会は、クロスボーダー送金の改善に向けたグローバルな取り組みや、AML(マネーロンダリング防止)及びCFT(テロ資金供与防止)に関する最新情報を共有するためのものです。
開催の背景
国際送金は、経済グローバル化が進む中で、ますます重要な役割を担っています。しかし、送金にかかるコストや時間の問題、そして透明性の欠如が大きな課題となっており、より効率的なシステムの構築が求められています。そこで、日本銀行は、このフォーラムを通じて、関係者と意見を交換し、新たな解決策を模索する場を設けました。
プログラムの内容
開会挨拶
分科会は、決済機構局長の武田氏による開会挨拶で始まりました。武田氏は、「国境を越えた取引の円滑化は経済の成長に寄与するものであり、相互に協力し合う必要がある」と述べ、参加者に対して意見交換の重要性を強調しました。
議論セッション
分科会では、以下の2つの主要なテーマについて議論が行われました。
1.
クロスボーダー送金の改善に向けた取り組みと今後の作業
複数の専門家によるプレゼンテーションが行われ、国際的な送金サービスの効率化や関連する技術革新について詳しく解説がされました。特に、ブロックチェーン技術を用いた送金の可能性について、新しい手法や事例が紹介されました。
2.
AML/CFTの取り組み状況と今後の予定
こちらでは、送金業務における法規制やコンプライアンスの重要性が強調され、各国の最新の動向が報告されました。特に、国際的な協力の重要性とともに、各国における違反のケーススタディも紹介され、今後の取り組みについて具体的なビジョンを共有しました。
総括
閉会挨拶では、決済機構局の決済システム課長の西澤氏が、参加者たちの意見を聴取し、クロスボーダー送金の改善に向けた今後の活動についての期待を述べました。また、各国の参加者からは、今後の技術革新や国際的な標準化の必要性についても意見が出され、活発な議論が展開されました。
今後の展望
このフォーラムで得られた知見は、今後の送金システムの改善に向けた貴重な資料となることでしょう。日本銀行は今回の分科会での意見を基に、さらなる研究や取り組みを進めていく予定です。
個別の問い合わせについては、決済機構局が対応していますので、興味のある方はぜひご連絡ください。
連絡先情報:
日本銀行決済機構局
E-mail:
[email protected]
所在地: 東京都中央区日本橋本石町2-1-1
電話番号: 03-3279-1111