コンビニ利用における男女の違いが明らかに
株式会社ハー・ストーリィが実施した「コンビニ利用に関するアンケート」によると、男女のコンビニ利用には明確な違いが存在することが分かりました。この調査は15歳以上の男女1,301人を対象に、2025年8月に実施されたものです。
コンビニは日常的に利用される場所
調査結果によると、男女ともに約9割がコンビニを利用していることが確認されました。特に男性は未婚・既婚を問わず、約4割が「よく利用する」との回答を示しています。しかし、女性の場合、未婚時は男性と同じく頻繁に利用しますが、既婚になると利用頻度が「時々利用」にシフトしてしまう傾向があります。これは、子ども同伴での買い物ハードルなどが影響している可能性があります。
利用頻度と行動スタイルの違い
男性は「毎日」や「週4回以上」の利用が多く、日常的な習慣としてコンビニを利用しているのに対し、女性は「毎日」5.8%、「週2〜3回」24.5%と、中頻度の利用が中心となっています。特に既婚女性は家庭での調理やまとめ買いにシフトしがちで、コンビニの利用頻度が減少する傾向があります。
誰と利用するかの違い
「誰と利用することが多いですか?」との問いに対して、男性は約9割が「一人で利用」と答えています。一方で、女性は一人利用が最も多いものの、家族や子どもと一緒に行く割合も男性より高いことが分かります。つまり、男性は自身の生活スタイルの一部としてコンビニを利用し、女性は家族との関係性を重視していることが伺えます。
予定外の購入が多い女性
男女ともに予定外の買い物をすることがありますが、女性はその割合が50%を超えているのに対し、男性は「ほとんどない」が多数を占めます。女性が売場での出会いや気分の変化を楽しんでいる様子が見受けられ、店頭の演出や新商品に特に影響を受けやすいことが示されています。
好きなコンビニの選び方
お気に入りのコンビニに関しては、男性はセブン、ローソン、ファミマとほぼ均等に支持される一方で、女性はセブンの支持が44.8%と突出しています。また、選ぶ理由においても、男性は「立地・利便性」を重視するのに対し、女性は「味・品揃え・サービス」など複数要素を基に総合的に評価する傾向があります。ここからも、男性は単一要因で選ぶのに対し、女性は多面的に検討していることが明らかです。
購買行動の対比
男女の購買行動には大きな対比が見られます。男性は「事前に買う物を決めて店に入る」ことや「レジ待ちを避けたい」といった効率重視の態度が強く、女性は「新商品チェック」や「店内を見て回る」のが好きで、「お得を探す」ことにも重点を置いています。これにより、男性は迅速な購入を目指し、女性は買い物そのものを楽しむ傾向が浮かび上がります。
まとめ
この調査結果から、男女共通してコンビニ利用が生活の一部であることが確認できましたが、その行動の背後にある思考や意図には明確な違いが存在します。男性は効率性や計画性を重視し、女性は発見や楽しみ、お得感を重要視していることが確認されました。特に、女性は間食や新商品に対して積極的で、日常生活における小さな楽しみをコンビニに求める傾向が強いことが明らかになっています。このような男女の心理を考慮した順位付けが、企業のマーケティング戦略にも役立つでしょう。
女性インサイト総研株式会社ハー・ストーリィは、消費行動の深層心理を解明し、企業の市場戦略に活かすコンサルティングを行っています。