長湯文庫の魅力
2021-09-24 18:00:03

お風呂の中で物語を楽しむ新たな提案「長湯文庫」登場

2021年9月26日、お風呂の日に特別な読み物が登場しました。その名も「長湯文庫」。デザイナーの長湯文庫は、湯船の中で楽しめる本として設計されており、撥水性のある特別な紙を使用しています。このアイデアは、本とお風呂の両方を愛する編集者が「お風呂で読める本があればいいのに」という思いを形にしたもので、5年の長い時間を経て完成しました。

「長湯文庫」とは、まさに長時間の入浴=長湯をすることの楽しさに焦点を当てた本です。物語の世界に没入する体験は、まるでお風呂で身体をじんわり温めるような心地よさを提供します。収録されている短編小説は、読者をすぐにその世界に引き込み、思わず長湯してしまう魅力的な内容です。特に第一弾として発行された「するべきことは何ひとつ」には、作家モノ・ホーミーの「貝がら千話」が収められており、奇妙で温かな物語が33篇も楽しめます。

タイトルからも分かる通り、この本はただの入浴タイムを格上げし、心を豊かにする作品として位置づけられています。お風呂以外でも楽しむことができ、まさに「長湯をするための本」を実現しています。しかし、湯船の中に直に入れると紙はシワになってしまうので、注意が必要です。

また、発売に合わせて長野県松本市の銭湯『菊の湯』では長湯文庫のフェアも開催。ここでは、入浴を楽しむ傍ら、向かいにある喫茶兼本屋「栞日」にも足を運ぶことができ、銭湯好きや読書好きにとって完璧な組み合わせを提供しています。

本作の装画を手掛けたのは、日本画家の木村直広氏です。粒子感が特徴的なこの装画は、まるでお風呂そのものを感じさせる不思議な魅力を持っています。長湯文庫に収録されている物語は、冷えた身体を温め、心の隅々までじんわりとした癒しを与えてくれることでしょう。

一冊1500円(税別)で入手可能な長湯文庫は、多忙な日常から少し馬を抜き、心を豊かにするための最適な書籍。ぜひこの秋の寒い季節に、心地よい入浴タイムを楽しむための相棒として加えてみてはいかがでしょうか。購入は公式ウェブサイトからも可能です。

会社情報

会社名
株式会社さりげなく
住所
京都市左京区下鴨北茶ノ木町25-3花辺
電話番号
070-5042-8896

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