IHIが「心のバリアフリー」好事例企業に選定
東京都の令和6年度「心のバリアフリー」好事例企業に、IHIが選ばれました。この取り組みは、すべての人が平等に参加できる社会を実現するために、企業が必要な行動を取ることを目的としています。東京都は、サポート企業を登録し、その中から特に優れた取り組みを行っている企業を公表しています。
DE&Iの取り組み
IHIの取り組みは多岐にわたりますが、特に注目すべきはDE&I(多様性、公平性、包括性)の推進です。IHIは2024年をDE&I元年とし、組織風土の醸成と職場環境の改善に努めています。具体的には、DE&Iに関する研修やイベントの開催、情報の発信を行っており、経営層を対象とした教育プログラムや毎年12月に推進月間を設け、社長からのメッセージや講演会も行っています。
地域社会との連携
地域社会との共生にも積極的に取り組んでおり、「アートパラ深川おしゃべりな芸術祭」へのボランティア参加をしています。このイベントでは、障がい者のアート作品を街全体に展示し、地域住民が主体となって運営しています。IHIは2021年から協賛しており、さまざまなボランティア活動を通じて地域貢献を果たしています。
従業員の活躍支援
IHIは、外国籍従業員向けの入社前日本語研修や異文化研修の実施、仕事と育児・介護を両立できる制度の整備など、一人ひとりが活躍できる環境づくりにも取り組んでいます。また、障がい者の成長を支援するために医療資格を持つスタッフを採用し、LGBTQ+の支援活動においては、PRIDE指標の最高評価を7年連続で受賞するなど、多様なニーズに応える環境を整えています。
今後の展望
IHIグループは「ESG経営」や「グループ経営方針2023」、さらには「グループ人財戦略2023」に基づき、企業の責任として人権尊重を重視しています。今後も、従業員の立場や生活環境、性別などの違いを考慮し、公平に機会を与えられる環境づくりを進めていくことを約束しています。多様性を尊重し、そこから生まれる力を価値創造へと結びつけていくことで、企業としての成長を目指します。
IHIの取り組みは、企業が社会にどのように貢献できるかを示す好事例として、他の企業にも影響を与えることでしょう。今後の取り組みに期待が高まります。