月経症状と労働損失
2023-07-27 10:00:03

TOPPANエッジと明治安田生命、月経随伴症状による労働損失の可視化に向けた実証実験を実施

TOPPANエッジと明治安田生命、月経随伴症状による労働損失の可視化に向けた実証実験



近年、企業における人的資本経営の重要性が高まる中、女性の健康課題への対応が注目されています。特に、月経随伴症状は女性の労働生産性に影響を与える大きな要因の一つであり、その課題解決が喫緊の課題となっています。

この度、TOPPANエッジ株式会社は、明治安田生命保険相互会社と共同で、月経随伴症状に伴う労働損失を可視化し、その改善に向けた実証実験を開始しました。本実証実験は、経済産業省令和5年度「フェムテック等サポートサービス実証事業費補助金」に採択された事業の一環として実施されます。

実証実験の目的と内容



本実証実験の目的は、月経随伴症状による労働損失の構造を明らかにし、企業が具体的な対策を講じるための指針を示すことにあります。そのため、以下の3つの要素を組み合わせた複合プログラムを実施します。

1. 現状把握: 参加者の月経随伴症状の実態や、それによる労働への影響を把握します。
2. 行動変容研修: 婦人科医と心療内科医の両方の専門知識を取り入れた研修を実施し、参加者が自身の症状と適切に向き合い、対処できるよう支援します。
3. オンライン医療相談サービス: 婦人科に特化したオンライン医療相談サービスを提供し、参加者が気軽に相談できる体制を整えます。

これらのプログラムを通じて、参加者の心身の状態を客観的に把握し、症状に対する適切な対処法を学ぶことで、労働生産性の向上を目指します。

実証実験の具体的な取り組み



実証実験では、以下の4つの要素に注目し、それぞれが労働損失にどう影響しているかを分析します。

1. 自身の状態の客観把握: 自身の月経周期や症状を客観的に把握できる能力の向上。
2. ヘルスリテラシー: 月経随伴症状に関する正しい知識の習得。
3. マインドセットの変化: 症状に対する考え方や対処法の変化。
4. 改善行動量: 症状への対処行動や労働効率改善のための行動の実施頻度。

これらの要素を分析することで、労働損失の構造を明らかにし、企業における効果的な対策を検討します。

参加者と期間



本実証実験には、明治安田生命保険相互会社の女性従業員300名(20代~40代)が参加します。実験期間は2023年10月から12月を予定しています。

TOPPANエッジのヘルスケアIoTサービス「わたしの温度」



TOPPANエッジは、独自開発したヘルスケアIoTサービス「わたしの温度」を活用します。「わたしの温度」は、専用ナイトブラに内蔵されたウエアラブルデバイスで、睡眠中に女性の体温を計測し、スマートフォンアプリでデータを確認できるサービスです。毎朝の体温測定の手間を省き、継続的なデータ取得を可能にします。

今後の展開



本実証実験の結果に基づき、TOPPANエッジは「わたしの温度」と行動変容研修、オンライン医療相談サービスを組み合わせたトータルソリューションとしてパッケージ展開し、企業への提供を目指します。

明治安田生命の取り組み



明治安田生命は、女性従業員の健康支援に積極的に取り組んでおり、本実証実験は、その一環として実施されます。同社は、女性従業員が生涯にわたって能力を発揮できるよう、様々な支援策を展開しています。

まとめ



本実証実験は、月経随伴症状というデリケートな問題に対し、科学的根拠に基づいたアプローチで解決策を探る重要な試みです。その成果は、多くの企業における女性の活躍促進、ひいては人的資本経営の推進に大きく貢献するものと期待されます。

会社情報

会社名
TOPPANエッジ株式会社
住所
東京都港区東新橋1-7-3
電話番号
03-6253-5730

トピックス(経済)

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