NEC、水冷サーバー導入
2024-11-12 12:38:05

NEC、主要データセンターで水冷対応サーバー導入開始!高性能化と省エネ実現へ

NEC、主要データセンターで水冷対応サーバー導入開始!高性能化と省エネ実現へ



NECは、神奈川、神戸、印西の主要データセンターにおいて、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)環境に対応する水冷対応サーバーの受入れを開始しました。この取り組みは、AIや画像処理など、膨大なデータ処理を必要とする今日のビジネスニーズに応えるためのものです。

近年、企業におけるAI搭載ソリューションや大規模データ処理への関心が高まっていることから、高性能サーバーの需要が急増しています。サーバーメーカーや半導体サプライヤーは、より高性能なGPUサーバーやHPCサーバーの開発に注力しており、その結果、サーバーの稼働時の発熱量は大幅に増加しています。

こうした状況を受け、従来の空冷方式に比べて冷却効率の高い水冷方式、特に直接液冷方式が注目されています。NECは、GPUサーバーやHPCサーバーの高性能化、高集積化が今後も進むことを予測し、安定運用を実現するため、直接液冷方式への対応を本格的に開始しました。

直接液冷方式は、サーバー内部のチップ上のプレートに直接冷水を送り込むことでチップを冷却する技術です。データセンターの既存の熱源システムから冷却水循環装置(CDU)へ冷水が送られ、CDUで冷やされた冷水がサーバーへ送られます。NECでは、お客様ごとにCDUやサーバーへの送水部分を設計し、提供しています。これは、直接液冷方式サーバーへの送水条件がメーカーごとに異なるため、あらかじめすべての条件に対応した環境を整備することが難しいからです。また、既存の熱源設備を活用したり、導入前の検証を実施することで、導入までの時間を短縮しています。

水冷方式への対応により、データセンターの消費電力を低減することも可能です。マシン室やサーバー内のファン動力が、空冷方式に比べて抑制されるため、省エネ効果が期待できます。

NECは、神奈川、神戸、印西のデータセンターから水冷対応サーバーの受入れを開始し、今後もデータセンターのグリーン化を進めていきます。5月に提供を開始した神奈川データセンター二期棟と神戸データセンター三期棟は、100%再生可能エネルギーに対応しており、環境への配慮を重視した取り組みを継続しています。

NECのデータセンターを利用することで、「NEC DXネットワークサービス」を通じて、各種パブリッククラウドやNEC開発の生成AI「cotomi(コトミ)」を始めとするNECの各種サービスとのシームレスかつセキュアな接続が可能です。これは、DXやAI活用の推進に適した環境と言えます。

NECは、価値創造モデル「BluStellar(ブルーステラ)」のもと、業種横断的な知見と最先端テクノロジーを駆使してビジネスモデルを変革し、社会課題とお客様の経営課題の解決に貢献していきます。データセンターサービスにおいても、お客様の成長をともにドライブしていくValue Driverとして、継続的な整備・拡充を進めていきます。


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会社情報

会社名
日本電気株式会社
住所
東京都港区芝5丁目7-1
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