2025年3月5日から23日までの期間、石川県七尾市に位置する能登演劇堂で、令和6年能登半島地震の復興を祈念した舞台劇「まつとおね」が上演されます。この劇は、人気女優の吉岡里帆さんと蓮佛美沙子さんがダブル主演を務めることで、注目を集めています。
本作の脚本は、小松江里子氏が担当。彼女はNHKの大河ドラマ「天地人」などで名を馳せた実力派で、物語は戦国時代に生きた二人の女性の視点から描かれています。彼女たちは、政治の混乱に翻弄されながらも、平和を願い、愛と友情の絆を深めていく様子が表現されています。
「音楽・芸術文化は平和の使者」というテーマのもとで、近藤由紀子氏が企画・プロデュースを手がけています。彼女は「CONCORDIA(コンコルディア)」を通じて、さまざまなイベントや舞台を行い、国内外での活動を広げてきました。近藤氏の力強い理念と、俳優陣の迫真の演技が融合することで、「まつとおね」は観客に感動を与える作品となることでしょう。
能登演劇堂は、名優仲代達矢氏によって監修された日本独自の設計が魅力の演劇専用ホールです。その舞台機構は、自然と一体化しているため、観客は躍動感あふれる演技を間近で体験することができます。特に舞台奥に広がる能登の自然景観は、演劇の表現を一層引き立てます。
令和6年に発生した能登半島地震によって、演劇堂も被害を受け、一時的に公演は延期となりましたが、修繕が進む中で「まつとおね」が復興の象徴として上演されることが決まりました。団体の復興意識と共に、地域に希望の光が灯る機会ともいえる本公演にぜひ足を運んでいただきたいです。
チケット情報
公演のチケットは、オフィシャルサイトや各プレイガイドで予約受付中です。先行販売は好評により好評を博していますが、一般販売は2025年1月18日から開始される予定です。
料金は、一般前売りで7,700円(税込)、当日券は8,200円(税込)です。障がい者の方は前売りで5,500円(税込)、高校生以下は無料となっており、同伴者は半額料金が適用されるという嬉しい特典もあります。未就学児は入場できないので、訪問の際はご注意ください。
公演期間中は金沢と能登演劇堂を結ぶ直通連絡バスも運行され、来場者には便利な移動手段が提供されます。これは要予約となりますので、事前に情報をご確認ください。
能登演劇堂は1995年に開館し、以来さまざまな演劇公演を通じて地域文化の発展に寄与しています。無名塾との交流などを背景に、多彩なイベントを企画し続けており、地域活性化に貢献しています。演劇の力が復興の鍵となるこの時期、「まつとおね」の公演を観ることで、皆さんも感動と共に復興への希望を感じることでしょう。ぜひ足を運んで、唯一無二の舞台体験をしてください。