皇后陛下からの贈り物、日本手拭いの温かい想い

12月9日、特別な日として称えられるこの日、皇后陛下雅子さまから日本手拭い600本が日本赤十字社を通して下賜されました。この手拭いは、皇后陛下の誕生日にちなんでお贈りされ、介護医療院や特別養護老人ホームに入所する方々に配布されることになりました。

手拭いの背景と意味

この手拭いには、皇后陛下が選ばれた「ゆず」のデザインが施されています。ゆずは、日本の冬を代表する果物であり、健康や長寿を象徴するものとして親しまれています。このデザインは、受け取る方々に温かい気持ちを届けるために選ばれたそうです。

多可赤十字老人保健施設では、入所者の方々が手拭いを手にした際、多くの笑顔と感謝の声が広がりました。特に、90代の有吉幸子さんと服部ミキヱさんは、手に取った手拭いを目にして「柄がとても素敵ですね。大切に使います」と微笑ましい様子を見せました。その際、施設の職員が持参した柚子の実と共に記念写真を撮影し、心温まる瞬間を共有しました。

誕生日に贈られる62年間の伝統

手拭いの下賜は昭和24年から始まり、今年で70回目を迎えます。この長い歴史の中で、皇后陛下の温かい心が受け継がれ、現在に至るまで多くの人々に届けられています。多可赤十字介護医療院を含む全国10の施設において、今回の贈り物が行われ、入所者たちに温かい思いを届ける機会となったのです。

喜びの声が響く

その他の施設でも、手拭いを受け取った方々からは多くの喜びの声が寄せられました。80代の藤原和子さんは「貴重なものをありがとうございます。大事にします」と述べ、多くの入所者がその手拭いを広げては笑顔を見せていました。このように、皇后陛下からの贈り物は、ただの手拭い以上のものとして、入所者たちの心に響いています。

まとめ

皇后陛下からのこの手拭いは、ただ物品を渡すのではなく、これまでの歴史や温かい思いが込められています。日本赤十字社は、この手拭いを介して、福祉施設の方々に対する支援の象徴となることを目指しており、その温かい心は受け取ったすべての方々に伝わっています。手拭いを通じて人々の心がつながり、日常の中に小さな幸せが生まれることを願ってやみません。