羽毛ふとんリフォームが急増！昭和西川が昨年比330％以上の受注を達成。SDGs意識の高まりと羽毛原料高騰が背景に

近年、環境問題への意識が高まる中、持続可能な社会の実現に向けた取り組みとして、SDGsが注目されています。その影響は、私たちの生活にも及んでおり、消費者の購買行動にも変化が見られます。

ムアツ布団など様々な寝具を販売する昭和西川株式会社は、2023年3月1日から7月15日までの羽毛ふとんリフォーム受注が、昨年同期比で330％以上と大幅に伸長したことを発表しました。

この受注増加の背景には、近年高騰している羽毛原料価格に加え、消費者のSDGs意識の高まりがあると考えられます。人々は、環境問題や社会問題に対する関心を高め、持続可能な社会を築くために、自分たちができることを模索しています。その中で、羽毛ふとんリフォームは、古くなった羽毛布団を捨てずに再生することで、資源の有効活用に貢献できることから、注目を集めているようです。

羽毛ふとんリフォームは、粗大ゴミ削減にも貢献

環境省の調査によると、2022年度の東京23区における粗大ゴミのトップは、なんと「布団」で、約100万枚が廃棄されています。羽毛ふとんリフォームは、これらの廃棄物を減らすことにも貢献します。

昭和西川は、羽毛ふとんリフォーム工場を新設

昭和西川株式会社は、羽毛ふとんリフォームの需要増加に対応するため、2023年4月に埼玉県本庄市に日本で加工規模最大級の羽毛ふとんリフォーム工場を新設しました。この工場には、羽毛洗浄ライン6本、充填機4台が設置され、年間5万枚の加工を目指しています。現在、羽毛洗浄ラインは4本稼働しており、8月にはさらに2本増設される予定です。

徹底した個別管理で、安心の品質

羽毛ふとんのリフォーム工程は、①羽毛布団の解体、②取り出した羽毛の洗浄・除塵・乾燥、③足し羽毛、④新しい側地への充填、⑤異物の混入がないかの確認、そして出荷という流れで行われます。昭和西川では、お客様の羽毛布団を1枚1枚丁寧に加工するために、ほかの顧客の布団と混在しないよう、徹底した個別管理を実施しています。

まとめ

SDGs意識の高まりと羽毛原料の高騰が背景となり、羽毛ふとんリフォームの需要が拡大しています。昭和西川株式会社は、日本で加工規模最大級の羽毛ふとんリフォーム工場を新設し、環境問題への貢献と顧客満足度の向上を目指しています。今後も、羽毛ふとんリフォームは、資源の有効活用とサステナビリティの観点から、注目されるサービスとなるでしょう。