大学とベンチャー企業の新たな共同プロジェクト
慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)は、株式会社スタジオスポビー(東京・中央区)との連携を発表し、2024年10月21日から新しい脱炭素キャンペーンをスタートさせる。この取り組みは、エコライフアプリ「SPOBY」を活用し、脱炭素化と健康増進を目的としたもので、地域全体でエコな移動手段を促進することを目指している。
サステイナブルキャンパスの一環
本キャンペーンは、「サステイナブルキャンパス」の一環として位置づけられ、主体的に参加する大学の教職員や学生、地域市民が参加する。特に、SDGsの達成に向けて「KEIO SPORTS SDGs」の協力を得て、身体活動の促進や脱炭素につながる行動変容を一緒に進めていく。
約3ヶ月間にわたり、徒歩や自転車を利用してCO2排出を削減する取り組みが展開される。学生たちが考案したアイデアとしてマイボトルやリターナブル容器の使用など、脱炭素を意識したライフスタイルを啓発するイベントも行われる予定だ。さらに、地域活性化と楽しさを融合させたスタンプラリーも実施され、参加者が楽しみながら脱炭素の重要性を認識できる仕組みが整えられている。
学生と教職員の共同作業
本キャンペーンは、企画段階から多くの学部や研究科の教職員、学生が積極的に参加している。昨年度に設置された給水スポットとアプリ内のマイボトル機能を活かし、利用することで脱炭素量をスコア化する仕組みも導入されている。さらに、リターナブル容器を使用した食事を提供するカフェで脱炭素ポイントが得られる新たな機能も、2024年11月の初旬に提供が開始される。
学生たちは、湘南台駅から大学までの推奨ルートも考案し、マップ入りポスターを作成して周知に力を入れている。このような活動を通じて、地域住民や学生の行動変容が期待される。
特典交換会とスタンプラリーの実施
脱炭素量に応じてポイントが付与され、アプリ内で提携する企業や地域事業者の特典と交換できるシステムを搭載。2024年11月23日には「特典交換会」がSFC内で行われ、参加者は特典を受け取ることができる。また、無人直売所や周辺飲食店に配置されたQRコードを使ったスタンプラリーも2024年12月上旬から開始され、参加者の体験の幅が広がる。
今後の展開と期待
スタジオスポビーは、SFCとの連携を通じて計測されたデータの分析や研究を進め、地域に根ざした脱炭素活動の最適化、さらには健康活動の多様性に寄与することを目指している。このプロジェクトは、サステイナブルなコミュニティづくりにとって重要な一歩となるだろう。
エコライフアプリ「SPOBY」について
SPOBYは、利用者の移動において抑制されたCO2排出量を可視化し、行動変容を促進するアプリである。従業員や市民の健康増進を図ることで、地域の幸福度向上にも繋がる取り組みとなる。
スタジオスポビーのビジョン
スタジオスポビーは「人の行動変容を促進し、社会課題を解決する」ことを使命に掲げ、2022年からSPOBYを提供している。今後も多くの自治体で採用されるアプリとして、地域のDX推進にも貢献していくことが期待されている。