日本陸上競技連盟によるSDGsへの取り組み
日本陸上競技連盟(JAAF)は、2022年から様々な社会貢献活動を推進する「#LETSTHINK_」プロジェクトを開始しました。この活動の一環として、2024年のBEST THINK賞およびGOOD THINK賞を受賞した6つの団体が発表され、その取り組みが評価されています。このプロジェクトは、陸上競技を通じて地域社会の課題解決を目指し、全国のアスリートや関係者から幅広くアイデアを募るものです。
2024年度の受賞団体
BEST THINK賞
1.
オスポランニング教室
「オスポランニング教室」では、義足ユーザーのために、走る楽しさを再発見させる取り組みを行っています。高価な走行部品を安価にレンタルできる「ギソクの図書館」を利用し、義肢装具士がブレードの脱着をサポート。さらに、義足アスリートによるランニング教室も定期的に開催し、多くのユーザーに喜びを提供しています。
2.
北海道マラソン2024
北海道マラソンは、持続可能な大会を志向し、新しい取り組みを行っています。2024年の大会では、北海道大学と連携し、キャンパスで回収された落葉を肥料として活用するプロジェクトをスタート。参加者にはその肥料を使って育てた野菜を提供し、さらには大学内のカフェでその野菜を用いたメニューを期間限定で販売します。また、大会の清掃活動としてプロギングを実施するなど、地域の環境保全にも寄与しています。
GOOD THINK賞
1.
株式会社鹿児島放送
「KKB小学生陸上フェスタ リユースマート」では、成長に伴い使えなくなったスポーツウェアやスニーカーを集め、必要な人にリユースする活動を3年間行っています。
2.
東北・みやぎ復興マラソン事務局
2023年大会では、使用済みの給水カップをリサイクルし、約1000個の植木鉢を製造。地元の農業高校の学生たちのアイデアを元に、地域での活用が進められています。
3.
特定非営利活動法人HpRun
中高生が設立したNPO法人は、陸上競技を通じた社会貢献を目指し、トレイルランニング活動やミッション型のトレーニングキャンプを実施しています。
4.
宮城県パラ陸上競技協会
「障害の有無に関係なく出場できるユニバーサル陸上記録会」を開催し、パラ選手の活躍の場を広げる活動を積極的に進めています。
今後の展望と新たな取り組み
日本陸上競技連盟は、2024年も「#LETSTHINK_」の活動を継続し、皆さんからの新たなアイデアや取り組みを引き続き受け付けます。アスレティックファミリーが考えたことを持ち寄り、課題解決のための方法を共に考え、情報共有を図ります。これにより、より良い社会を築く一助となることを目指します。
ぜひ、公式サイトで活動をチェックし、参加してみてください。
JAAF×SDGsプロジェクト『#LETSTHINK_』公式サイト
サステナビリティと陸上競技の融合
日本陸上競技連盟によるSDGsへの取り組みは、陸上競技界全体の意識を高め、より多くの人々に影響を与える可能性を秘めています。スポーツを通じた地域貢献の重要性を再認識し、持続可能な未来に向けて、一緒に歩んでいきましょう。