TRAPOL株式会社が黒部市との地域活性化協定を締結
富山県黒部市とTRAPOL株式会社が、地域活性化を目的とした協定を締結しました。これは、総務省が推進する「地域活性化起業人制度」に基づいて、TRAPOLが1名の観光人材を派遣し、黒部市の観光戦略を加速する取り組みです。
協定の背景
黒部市は北陸新幹線の敦賀延伸や黒部宇奈月キャニオンルートの商品化など、観光地としてますます注目を集めています。市は黒部宇奈月温泉駅を起点に、黒部峡谷や宇奈月温泉のある山間部と、丘陵地や市街地、さらには漁業文化が息づく海岸部とを繋ぎ、強固な観光ネットワークを形成する必要性があります。これを実現するために、市では黒部・宇奈月温泉観光局機能の強化と即戦力となる人材の導入が求められていました。
人材派遣の目的
今回派遣される人材は、TRAPOL株式会社からの採用で、地域の観光振興に貢献する役割を担います。主な活動には、地域全体に恩恵をもたらす観光施策の推進、「人」に会う観光の強化、観光振興計画の実行のほか、黒部・宇奈月温泉観光局に関する業務やその他の観光振興活動が含まれています。
特に、この地域活性化起業人制度の導入により、専門家の視点と地域のネットワークの融合が期待され、これまでの観光施策の枠を超える新たな取り組みが可能になります。
派遣期間とプロファイル
人材派遣の期間は、2025年10月8日から2028年9月30日までの最長3年間で、契約の更新も可能です。派遣される人材は中野智恵梨さん。北海道出身で、武蔵野美術大学在学中に有限会社カイカイキキで作画ディレクターとして経験を積み、その後フリーランスデザイナーとして活動。2024年には能登での復興ボランティアとしての経験を経て、2025年にTRAPOLに参加し、観光人材として黒部市に貢献することになります。
黒部市の魅力
黒部市は北アルプスの自然の恵みと日本海の豊かな海の幸を有し、観光名所として非常に魅力的な地域です。世界に誇る「黒部峡谷」や「宇奈月温泉」は、四季折々の美しい景観が楽しめるスポットとして、多くの観光客を惹きつけています。トロッコ電車での峡谷冒険は特に人気で、豊かな自然環境が魅力のひとつです。また、黒部市は美味しい海の幸が豊富でも知られており、観光客に喜ばれる多彩な魅力を誇ります。
TRAPOL株式会社について
TRAPOL株式会社は、「世界中の旅先が“会いたい友達”で溢れる世界を」というミッションを掲げ、地域の人々と共に“心が動く体験”を創出しています。観光コンテンツの企画・運営や地域活性化プロデュースを行い、日本全国でさまざまな体験型ツアーを提供しています。総務省の制度を活用し、黒部市の観光振興に貢献するこの取り組みは、地域の未来を明るく照らすものとなるでしょう。