エジプト初の自動車専用ターミナル SCAT開業!
豊田通商株式会社は、フランスのAfrica Global Logistics社及び日本郵船株式会社と共に、エジプト初の自動車専用ターミナル「Suez Canal Automotive Terminal」(SCAT)の開業を発表しました。このターミナルは、2023年7月1日に東ポートサイード港で正式に営業を開始しました。
エジプトの自動車市場の背景
エジプトは経済成長に伴い、自動車市場が急速に拡大しています。人口増加により完成車の需要が高まる中、同国の主要な輸入港であるアレキサンドリア港は、慢性的な混雑や収容スペース不足の問題を抱えていました。このような背景から、新たな自動車専用の受け入れ港として東ポートサイード港が期待されています。
SCATの特徴
SCATは、2隻の大型自動車専用船が同時に着岸できる岸壁を有し、今後段階的に1万台規模の自動車を収容できるヤードを整備する予定です。このターミナルは、エジプト国内の自動車輸出入の需要に柔軟に対応し、スエズ運河の地理的優位性を活かして、欧州・地中海地域への物流効率化に貢献します。
SCATの基本情報
- - 所在地: エジプト・アラブ共和国東ポートサイード地区
- - 事業開始日: 2023年7月1日
- - 岸壁の長さ: 約600メートル
- - 水深: 約17.5メートル
- - 敷地面積: 約21.2ヘクタール
- - 収容可能台数: 開業初期は2,550台、これから段階的に10,000台に拡大予定
今後の展望
豊田通商は、SCATの運営を通じて、エジプトの自動車産業及び経済の発展に貢献していく考えです。さらに、2023年夏に横浜で開催される第9回アフリカ開発会議(TICAD9)では、「アフリカの未来の子供たちのために」をキーメッセージに掲げ、アフリカ地域の社会課題や経済成長に寄与する取り組みを強化していく予定です。
この新しいターミナルSDLによる物流の効率化は、エジプトの経済発展における重要なステップとなるでしょう。国際的なパートナーシップを通じたこのプロジェクトが、エジプト国内だけでなく、周辺地域に与える影響も大いに期待されています。エジプトの自動車市場が持つ可能性に、多くの注目が集まっています。