熊本県南小国町が誇る観光の挑戦
南小国町で観光地域づくりに取り組む株式会社SMO南小国が、各地から注目される活動を行っています。2023年9月に開催された第10回「ジャパン・ツーリズム・アワード」で同社の二つの取り組みが同時受賞したことが発表され、地域の魅力を再発見する新たな旅の形が脚光を浴びています。
受賞の内容
同社が受賞した内容は、「里山暮らしを旅する Satoyama Journey」が審査委員特別賞に選ばれ、もう一つの取り組み「人口減少地域発・観光人材の地域内調達」が入賞に輝きました。これにより、南小国町の観光業が持続可能な形で地域活性化を進めていることが認められ、今後のさらなる発展が期待されています。
里山暮らしを旅する Satoyama Journey
この取り組みでは、観光地を訪れるだけではなく、実際にその地で生活し、営みを感じることができる「暮らしの旅」を提供しています。南小国町の地域の魅力として、農家の人々との交流や、土地で育った食材を味わう体験が含まれており、観光ルート外の道を歩くプライベートツアーとして展開されています。年間約100組の旅行者を受け入れており、国内外から訪れる観光客に新たな感動を提供しています。
人口減少地域発・観光人材の地域内調達
もう一つの受賞が、「人口減少地域発・観光人材の地域内調達」です。このプログラムは、南小国町の人材を外から呼び込むのではなく、地域内で見つけ出し、育てていくことを目的としています。「しごとコンビニ」という仕組みを通じて、地域の仕事と人とのマッチングをすることで、年間500件以上の成功例を出しています。これにより、従来は労働市場に参加しづらかった子育て中の人々や、退職後の方々が地域の一員として活躍できる流れが生まれています。
株式会社SMO南小国の理念
SMO南小国は「人と自然が共存する上質な里山のいとなみを次世代へつなぐ」という理念のもとに、観光地域づくりを推進しています。観光、物産館、ふるさと納税、創業支援といった多様な事業部門を持ち、地域経済の循環を実現する取り組みを行っています。
会社設立当初は厳しい状況にありましたが、事業構造を見直し、再建を果たしました。今では年間売上3億円、営業利益率16%を達成し、ふるさと納税額も14.8億円を超えています。
これからの展望
南小国町は、黒川温泉をはじめとする自然豊かな観光地で知られていますが、これからは観光業を中心に町全体を活性化させ、外部からの注目を集め続けていくことが重要です。髙橋社長は「受賞を励みに、地域の魅力を一層深めていきたい。他地域においても成功モデルを示し、共に発展できる関係を築いていきたい」と話しています。今後の展開に目が離せません。
ぜひ、南小国町の魅力を一度体験してみてはいかがでしょうか。自然と触れ合い、人々の温かさにふれながら、ひと味違った旅を楽しむことができるでしょう。