シンガポールからの新たなキャリア支援の流れが、2025年に日本へ上陸します。ソーシャルエンタープライズMums@Work Asiaが主導するこの支援モデルは、一度キャリアを手放した母親たちが職場復帰を果たすためのメソッドとして注目を浴びています。
Mums@Work Asiaは、2010年にシンガポールで設立され、これまで多くの母親や女性介護者の就労支援を行ってきました。特に、復職希望者とその上司向けの“ジャンプスタート・リインテグレーション”プログラムは、復職に向けた6〜8週間のコーチングとトレーニングを提供し、実績を上げています。このプログラムの成功の秘訣は、求職者の不安や自己肯定感の低下に寄り添いながら、必要なスキルを身につけさせる点です。
日本におけるこの新しい試みは、シンガポールで得られた貴重な経験に基づいています。Mums@Work Asiaの創設者であるシャーリー・トーリ(SHER-LI TORREY)自身が家事と育児と仕事を両立させつつキャリアを再構築してきた経験から生まれたプログラムで、ただのサービス提供にとどまらず、求職者一人一人に寄り添った支援が行われています。
具体的には、2025年6月26日に企業向け、そして7月3日に求職者向けのイベントが開催されます。企業向けのイベントは、母親層の採用や育成に関する説明会であり、それに対して求職者向けのイベントは、職場復帰を考えている女性にキャリアメンタリングとネットワーキングの機会を提供します。
企業向けイベントでは、復職希望者の採用が人手不足への解決策となること、そしてどのように母親層を定着させていくかの具体策を提示します。このようなアプローチにより、企業側の理解を深め、柔軟な働き方を実現する方法についても考察することが可能です。
一方、求職者向けのイベントでは、仕事と家庭の両立について悩んでいる女性たちに、実際にそれを達成した先輩たちからの直接のアドバイスが得られます。仕事と家庭を両方にうまく適応させるためのヒントや、経験豊富な企業関係者とつながるチャンスも提供されます。
Mums@Work Asiaは、日本市場の特性を生かしながらより良い働き方を模索し、企業と求職者の両方にとって勝利の方程式を提供することを目指しています。
このように、シンガポールの成功例を基機にしたキャリア再構築支援モデルが日本でも定着することで、女性が抱える職場復帰への不安を軽減し、持続可能なキャリア形成を助けることが期待されます。
このプログラムに興味のある方は、ぜひイベントに参加してみてください。詳しくは公式ウェブサイトをご覧ください。