箕浦敬子「REIMEI」展
2023-07-20 11:00:03
箕浦敬子氏が創る文字と色の新たな世界「REIMEI」展開催中
書家・アーティスト 箕浦敬子による「REIMEI〜黎明〜」展
現在、長野県東御市の「A COURTYARD」にて、書家でありアーティストである箕浦敬子氏の画期的な企画展「REIMEI〜黎明〜」が開催されています。展覧会は2023年7月15日から8月15日までの期間で、主に土日祝祭日及びお盆期間中には開廊しています。開催時間は11:00から19:00ですが、事前連絡をすれば20:00まで延長して開廊することもできます。
箕浦氏の作品は、彼女がテーマとする「揺れる、透ける、触れる」という3つのキーワードを基に再構成され、観覧者が透明感や揺らぎを体感できる空間で演出されています。色彩の淡さと光の共演が特徴的で、そこには彼女自身の思い入れが詰まっています。
美の歴史を辿る
箕浦氏は、雀のように軽やかなひらがなの美しさを1200年の歴史の中から探求してきました。仮名は平安時代に漢字から生まれたものであり、それゆえに自由であることが大切だと彼女は述べています。彼女の言葉を借りれば、「仮名は自由な美意識の宝庫」であり、その宝庫に草木染めの色彩を取り入れる試みがなされています。特に、紫根やログウッドといった自然から得られる色が使われ、現代に息づくかな文字の新たな夜明けを感じさせてくれます。
箕浦氏は、「ひらがなが持つ独自の魅力を、浅間山の麓でそよぐ和紙衣に込めた」と語っています。彼女の意図は、書という芸術を通して、日本の景観が引き立つような美しさを、今後も続けていきたいという願いです。
展示作品と販売情報
本展では、箕浦氏の作品の一部が販売されており、価格については会場で直接確認できます。彼女が手がけた作品は、見る人の目を引く色彩とデザインが織りなす美しさが感じられます。そのため、多くの人々が作品の前で立ち止まり、しばし時間を忘れてしまう様子が見受けられます。
筆者の経歴と活動
箕浦敬子氏は、3歳から書を始めたという異例の経歴を持つアーティストです。松岡正剛事務所での活動や中学校での講師職を経験し、平安時代の古筆を再現しながら新しい表現スタイルを模索しています。彼女の活動は書の美を現代に伝えるだけでなく、新しい表現よって若い世代にアプローチすることを目指しています。
彼女の展示は、東京国立博物館応挙館や大本山護国寺などでも行われており、日本文化の重要な一端を担う存在となっているのです。
A COURTYARDのコンセプト
「A COURTYARD」は、アーティストやデザイナーの作品を展示し、文学との融合を図る空間です。この静かな古民家のような環境は、観覧者にリラックスした体験を提供し、アートを身近に感じることを可能にしています。国内外のブランドや作品が展示・販売されており、ギャラリーとして越えた多様な役割を果たしています。
展示は、長野県東御市本海野861に位置し、静かな中庭が見える落ち着いた雰囲気が魅力です。箕浦敬子氏の特異な作品に触れ、彼女の紡ぎ出す文字と色の世界をぜひ堪能してみてはいかがでしょうか。
会社情報
- 会社名
-
SIROCCO合同会社
- 住所
- 長野県東御市本海野861A COURTYARD
- 電話番号
-
080-5902-8811