I-neのカーボンフットプリント算定と環境への取り組み
株式会社I-ne(本社:大阪市)は、化粧品ODMメーカーの山田製薬とともに、環境省が推進する「製品・サービスのカーボンフットプリントに係るモデル事業」に参加することを発表しました。この取り組みでは、I-neの主力ブランドであるボタニストの「ボタニカルシャンプーモイスト」を対象に、カーボンフットプリント(CFP)が算定されました。
カーボンフットプリントとは?
CFPは、製品やサービスが持つライフサイクル全体における温室効果ガスの排出量をCO₂換算で表した値です。この概念により、消費者は環境に優しい選択を行いやすくなります。環境省が本事業を推進する目的は、CFPの算定・表示を行い、国内での持続的な脱炭素施策を促進することです。
I-neの持続可能な取り組み
I-neは「We are Social Beauty Innovators for Chain of Happiness」という経営理念のもと、6つのマテリアリティと12の目標を設定し持続可能な社会を実現することに取り組んでおり、その中に「カーボンニュートラルの実現」が含まれています。現在、温室効果ガス排出量のScope2は実質ゼロを達成しており、Scope3の削減が重要課題とされています。
今回のCFP算定は、初の試みであり、山田製薬の協力を得て実施されました。ボタニストボタニカルシャンプーモイストのCFPは、460mLのボトル製品で28.6kgCO₂e、400mLの詰替えパウチは24.6kgCO₂eとなりました。また、使用段階におけるCO₂排出は、両製品共に9割以上を占めています。
算定結果と新たな課題
CFP算定により浮かび上がった課題は以下の3点です。
1. 活動量に関する一次データ取得
2. 環境配慮型素材のCFPへの反映
3. CO₂削減インパクトのCFP表示への反映
これらの課題を解決するため、I-neは業界全体や行政との連携を図り、消費者への環境に配慮した製品使用法の啓発にも力を入れます。
BOTANISTの背景
ボタニストがCFP算定の対象となったのは、3つの理由があります。ひとつ目は、ボタニストが「植物と共に生きる」を掲げており、環境保護に自発的に取り組んでいる点です。バイオマスPETの使用や植林活動などが評価されました。ふたつ目は、ODMメーカーの山田製薬が環境への取り組みを理念に掲げていること、最後に、ボタニストが10周年を迎えたことです。
未来に向けた決意
I-neは、CFP算定を通じて数々の製品における環境影響を可視化し、今後の製品開発ではより持続可能な形を模索していく方針です。消費者への啓発活動も強化し、環境に優しい生活をサポートする製品群の開発に努めていきます。また、事業者全体のCFPの向上を目的とした取り組みを進めることで、企業の社会的責任を果たしていくことを約束します。
カーボンフットプリント算定報告書はこちら
今後もI-neの持続可能な未来を切り拓く取り組みに注目していきましょう。