新たな排卵判定法
2024-08-28 18:25:56

新潟医療福祉大学が発表した排卵判定手法 深部温を用いた新たな可能性

はじめに


新潟医療福祉大学健康スポーツ学科の研究グループが、月経周期や排卵の有無をリアルタイムに把握する新たな手法を開発しました。

月経周期とその重要性


女性にとって月経周期は健康や生活の質に大きな影響があります。特に、排卵の有無を把握することは、妊娠を希望する方々やPMSに悩む方々にとって非常に重要な情報です。しかし従来の測定法では、時間や手間がかかることが課題とされてきました。

研究の概要


この研究の核心は、睡眠中に測定された推定深部温を基に、排卵の有無を判定する方法です。これは、胸部の皮膚温と外気温から計算する技法を用い、「わたしの温度」というウェアラブルデバイスを活用しています。実際の深部温(消化器温)との相関性を確認し、利便性と精度を両立させることを目指しています。

研究方法とデータ


研究対象は、月経周期における排卵の有無を確認するための実験を実施しました。研究チームは、実測した消化器温と比較することで、推定深部温の精度を確かめ、起床時に計測される口腔温と比較を行いました。

結果と考察


睡眠中の推定深部温は実測値よりも若干低い数字を示しましたが、体温変動パターンは一致していることが確認されました。特に、月経周期における温度の二相性変動を捉える能力においては、推定深部温が口腔温よりも高い精度を持つことが見出されました。感度は85%、特異性は約93%という高評価を得ており、これにより実用化に向けた期待が高まります。

今後の展開


本研究の成果が示すように、睡眠中の生体情報からの解析は、女性のライフスタイルの質向上に貢献する大きな可能性を秘めています。特に、月経随伴症状の予測や、認知機能に伴う変動を把握する技術の開発は、これまでの研究成果と連携し、デジタルヘルス技術としての実用化を目指しています。研究者たちは、これからもこの分野を深堀りし、女性の健康づくりに寄与することを目指しています。

まとめ


新潟医療福祉大学の健康スポーツ学科が行ったこの研究は、女性が日常生活で抱える体調の悩みを解決する一助となる可能性を秘めています。これからの医療の在り方に寄与する革新的な研究に注目です。


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