Letara株式会社、宇宙事業で新たな一歩を踏み出す
北海道札幌市に拠点を構えるLetara株式会社は、人工衛星や宇宙機の推進機を開発するスタートアップ企業です。今回は2021年11月29日に、シードラウンドで総額4.8億円の資金を調達したことを発表しました。この資金調達は、第三者割当増資の形で行われました。
資金調達の背景と目的
Letaraは、今回得た資金を元に、エンジニアやバックオフィスメンバーの採用を強化する計画です。また、北海道滝川市に設けた自社の研究施設での開発を加速させ、宇宙空間での実証実験の早期実現を目指しています。この自社研究拠点は、延床面積約4,000㎡の広さを誇る施設で、開発への期待は高まっています。
投資家からの期待の声
Letaraの開発プロジェクトには、数多くの投資家からの注目が集まっています。インキュベイトファンドの代表パートナーである赤浦氏は、Letaraが開発しているハイブリッドエンジンが北海道大学の永田教授の支援を受けて急速に進展していることを讃え、未来の宇宙業界のリーダーとしての成長に期待を寄せています。さらに、三菱UFJキャピタルの畠中氏も、Letaraの安全で高推力なハイブリッド推進システムが今後の宇宙需要に応える重要な技術と捉えており、社会実装に向けた大きな挑戦においても同社チームがそれを乗り越えると信じています。
夢の実現に向けた取り組み
Letaraの共同代表取締役である平井翔大氏とLandon Kamps氏は、「宇宙のどんな場所へも24時間以内に」という新たなビジョンを掲げています。この目標を達成することで、現在数週間から数か月を要する宇宙へのアクセスを劇的に短縮させることを目指しています。具体的には、プラスチックを燃料として使用し、これまでの爆発性や危険性、高コストといった既存エンジンの課題を克服したエンジンの開発に成功しています。
未来の宇宙産業への影響
Letaraの取り組みは、北海道に地の利がある宇宙関連ビジネスにも恩恵をもたらします。地元の企業や機関とも連携しながら、宇宙産業への信頼性と可能性を広げています。特に、北海道庁や札幌市、北海道経済産業局との協力も重要視されており、地域の産業活性化にも貢献することで地域経済の進展が期待されています。
これからもLetara株式会社は、強力なチームをバックに次なるチャレンジに向けた取り組みを進め、「大量の人や物が宇宙を自由に行き交う未来」の実現を目指しています。興味のある方は、ぜひLetaraの公式ウェブサイトを訪れてみてください。
Letara株式会社へのお問い合わせは、
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