座ったまま段差をクリア!「チェーンウェイターZ1」の魅力
近年、高齢化社会の進展に伴い、バリアフリー化が進められています。その一環として、車いす使用者が直面する段差の問題を解決する製品、車いす専用段差解消機「チェーンウェイターZ1」が注目を集めています。株式会社椿本チエインは、この画期的な製品の実用化支援を強化することを発表しました。
「ジップチェーン」による革新
「チェーンウェイターZ1」は、株式会社CHAIN WAITERが開発した自立型チェーン駆動機構を持つ段差解消機です。この機械には、椿本チエインの独自技術「ジップチェーン」が使用されており、最大4メートルの段差を移動できます。一般的な昇降機と違って、既存建物の構造補強を必要とせず、迅速に設置できる点も特徴です。
福祉機器展示会での高評価
この「チェーンウェイターZ1」は、福祉関連の展示会で多くの注目を浴び、早期市場投入の希望が高まっています。椿本チエインは、ユーザーや業界の声に応える形で、さらなる支援を行うとしています。具体的には、国土交通省からの性能評価認定を取得するためのサポートを行ったり、今回の新製品「チェーンウェイターZ1 plus」の開発を進めたりしています。
安全性とコスト削減
「チェーンウェイターZ1」は、独立耐震構造を有しており、安全性を確保しつつも、設置に伴う追加工事が不要です。このため、設置コストの削減が期待できるほか、最短1日の工期で済むため、迅速な導入が可能です。特に、4号特例の既存建物として認可を受けている場合には、行政への建築確認申請も不要です。
今後の展望
椿本チエインは、今後も「人にやさしい社会の実現」を目指し、ヒューマンアシスト事業を展開する方針です。「チェーンウェイターZ1」の実用化に向けた支援を通じて、段差のない社会を実現することを目指すとともに、福祉機器市場への貢献を果たしていく考えです。これにより、車いす使用者がより快適に生活できる環境が整うことが期待されます。
参考情報
「チェーンウェイターZ1 plus」は2023年10月2日から4日まで、東京ビッグサイトで開催される「第51回 国際福祉機器展&フォーラム」に出展される予定です。これにより、多くの関係者に本製品の魅力を知ってもらう機会となるでしょう。
高度な技術を駆使した「チェーンウェイターZ1」は、私たちの生活をより便利で安全なものに変えてくれる、期待の製品です。今後の展開にぜひ注目していきたいと思います。