最近、北海道・札幌市に新たな企業が設立され、ワイン業界に新風を巻き起こしています。その名も株式会社JAPAN WineGrowersです。2022年4月15日に設立されたこの会社は、主にワイナリーの新設及び品質向上をサポートするコンサルタントとしての役割を果たします。
自社ワンストップの包括的なサポート
この会社の特筆すべき点は、業界内での豊富な人材を活用していることです。顧問には、高い評価を受けるニュージーランドの"KOYAMA Wines"を創立したバリスタである小山竜宇氏、またブドウ栽培の専門家である榎本登貴男氏が名を連ねています。これにより、株式会社JAPAN WineGrowersは、栽培から醸造までトータルな支援を提供できる体制を整えています。
設立背景に見るワイン業界の現状
代表取締役であり醸造家である麿直之氏は、ワイン業界が抱える課題の一つとして、新規参入者が多くの困難に直面していることを挙げています。彼自身も未経験からワイン業界に飛び込んだ過去を持ち、実際に経験と知識が不足したために困難な状況に陥ることがあったと言います。「ワイン業界が成長するためには、新規参入者が安心して支援を受けられる環境が必要です」と語る彼は、競合ではなく協力し合う関係を築くことが重要だと考えています。
北海道の特性を生かしたワイン造り
旬の素材を活かした特別なワイン造りが求められる中、株式会社JAPAN WineGrowersが重視するのは「その人、その土地でしかできないワイン造り」です。具体的には、押し付けがましい知識提供はせず、基礎を学んだ上で各ワイナリー独自のスタイルを模索できるようにサポートを行います。この姿勢が北海道の地場産業を支える新たな力となることでしょう。
KOYAMARO WINESの誕生
また、株式会社JAPAN WineGrowersは、秋には小山氏と共同で"KOYAMARO WINES"というブランドでワインを製造する計画です。これは小山氏にとって日本での初めての醸造となり、大きな関心が寄せられています。このワインは、オンラインショップを通じて限定販売される予定で、多くのワイン愛好家から期待の声が上がっています。
販売サイト:
KOYAMARO WINES
今後の展望
株式会社JAPAN WineGrowersは、コンサルタント業務やセミナー講師としての活動にも力を入れています。すでに日本ソムリエ協会やワインバーでセミナーを実施しており、地域活性化に貢献する活動を模索しています。さらに、一般向けプライベートツアーや、醸造家を目指す人への研修プログラムも企画しています。
この取り組みを通じて、ワイナリー同士が切磋琢磨し合える環境が整い、消費者も安心して良質なワインを選べる社会の実現に寄与することを目指します。
企業情報
- - 会社名: 株式会社JAPAN WineGrowers
- - 代表取締役: 麿直之
- - 顧問: 小山竜宇、榎本登貴男
- - 所在地: 北海道札幌市中央区南1条西16丁目1-323春野ビル3階
- - 設立: 2022年4月15日
- - 主な事業: ワイン醸造・販売・ワイナリー支援・セミナー運営など
- - 公式サイト: JAPAN WineGrowers