無線振動センサノード
2025-11-06 11:37:25
無線振動センサノードで工場の予知保全を強化する新製品登場
無線振動センサノード SW-42F0-1000の特徴と利点
セイコーインスツル株式会社が2023年11月に新たに発売する無線振動センサノードSW-42F0-1000は、920MHz帯を利用した無線センサネットワーク「ミスター省エネ」から提供されています。この製品は、機械振動の測定と評価に関するJIS規格に準拠しており、生産設備の予知保全を大いに支援する可能性を秘めています。
労力を軽減する自動監視機能
まず、従来の方法では生産設備の故障を人の感覚に頼って確認していたため、信頼性や精度に課題がありました。しかし、近年の労働力不足が進行する工場やプラントでは、人手に依存しないデータ取得と自動監視の必要性が高まっています。この点で、SW-42F0-1000の発売は、工場運営に革新をもたらすといえるでしょう。
このセンサノードは、ファンやモータなど回転する設備に取り付けることで、加速度、速度、変位に加え、温度を測定し、そのデータを無線で送信します。これにより、設備の状態をリアルタイムで把握することができ、自動的に監視を行うという革新性があります。
JIS規格の準拠と信頼性の向上
新製品には、機械振動の測定および評価に関するJIS B 0906と振動測定器の要求事項に当たるJIS B 0907に準拠したファームウェアが搭載されています。これにより、振動データの客観的な判断が可能となり、予知保全の信頼性が向上することが期待されます。
さらに、独自に閾値を設定する必要なく、振動センサが測定したデータをもとに、設備の状態を手軽に把握できる専用アプリも開発されました。このアプリは、故障リスクをグラフ形式で可視化し、最大10台のセンサを同時に監視することが可能です。
完全ワイヤレスでの導入とメンテナンスフリー
SW-42F0-1000の利点はその設置の容易さにもあります。電源を必要としない完全ワイヤレス設計により、測定したい場所にコンセントの位置を気にせず簡単に設置できます。また、内蔵電池で10年間メンテナンスフリー運用が可能で、30分周期での測定および送信を行えて、長期間の安定した運用が期待できます。これにより、管理者の手間を大幅に軽減します。
通信安定性と拡張可能性
また、920MHz帯を利用したこのシステムは、障害物の多い工場環境でも安定した通信が行える特徴があります。さらに、大規模工場向けに別売のルータを利用することで、広範囲な通信網を確保し、複数のルートからの安定したデータ収集が可能になります。
まとめ
無線センサネットワーク「ミスター省エネ」は、2012年の販売開始以来、多くの導入実績を積み重ね、ユーザーの多様なニーズに応えてきました。新たに発売されるSW-42F0-1000は、労力を軽減し、工場の予知保全や省エネ活動に貢献する新しいソリューションです。詳細な製品情報については、購入先までお問い合わせください。
製品の発売は2023年11月からで、オープン価格に設定されています。設備の故障リスクを知らずに放置するのではなく、この革新的な技術を使って、未来の工場を形成していきましょう。
会社情報
- 会社名
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セイコーインスツル株式会社
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