デンソーの車両周辺監視システムにイーソルのリアルタイムOS「eMCOS® POSIX」が採用

デンソーの車両周辺監視システムにイーソルのリアルタイムOS「eMCOS® POSIX」が採用



株式会社デンソーが開発した車両周辺監視システムに、イーソル株式会社のPOSIX準拠のスケーラブルリアルタイムOS「eMCOS® POSIX」が採用されたことを発表しました。

この車両周辺監視システムは、運転を支援するために車両周辺に搭載された4つの高精度カメラと高度な画像処理技術を組み合わせ、鮮明な映像で歩行者や動く物体、車線などを検出するシステムです。

今回の新モデルでは、CPUの64ビット化およびシステム全体の高性能化に伴い、イーソルの「eMCOS® POSIX」が採用されました。

「eMCOS® POSIX」は、独立、分散、軽量のマイクロカーネルを採用することで信頼性を高め、マルチコアハードウェアおよびメニーコアハードウェア上で効率的なパフォーマンスを発揮するリアルタイム並列処理を可能にします。また、システムのハードリアルタイム対応や負荷分散されたソフトリアルタイム対応、そして分散処理されたアプリケーション同士の無干渉(FFI)性能を最大限に高めることが可能です。オープンなPOSIX規格は、ソースコードの広範な再利用を通じてさらなる柔軟性を提供します。

旧モデルでは、イーソルが提供するTRON T-KernelベースのリアルタイムOS「eT-Kernel™」が採用されていましたが、新モデルでは「eMCOS® POSIX」を採用することで、POSIX APIを活用した高度な画像認識アルゴリズムの実装と限られたハードウェアリソースの中でμSECオーダーのリアルタイム処理を実現しました。

イーソルは、厳格なリアルタイム性や高い品質が求められる周辺監視システムの開発において、2019年に採用された旧モデルからの更なる高性能化と機能安全に対応した優れた安全性・信頼性の確保に貢献しました。

eMCOS® POSIXの特徴



POSIX APIを活用した高度な画像認識アルゴリズムの実装
μSECオーダーのリアルタイム処理
マルチコアハードウェアおよびメニーコアハードウェア上で効率的なパフォーマンスを発揮するリアルタイム並列処理
ハードリアルタイム対応、ソフトリアルタイム対応、分散処理
* オープンなPOSIX規格によるソースコードの再利用

イーソル株式会社について



イーソルは、革新的なコンピュータテクノロジーによって安全で優れたコネクテッド社会の実現に貢献することを目指す、組込みシステムとエッジコンピューティング分野のグローバルなリーディングカンパニーです。

1975年に創業し、現在東京証券取引所スタンダード市場に上場しています。(証券コード4420)

イーソル独自のマルチカーネルテクノロジー(特許取得)によって開発されたeMCOS®リアルタイムオペレーティングシステム(RTOS)を中心とした高性能でスケーラブルなソフトウェアプラットフォーム製品と優れたプロフェッショナルサービスは、厳格な品質、安全性、セキュリティ基準が求められる車載システムをはじめ、FA、人工衛星、医療機器およびデジタル家電を含むあらゆる組込みアプリケーションの分野において世界中で採用されています。

最先端の自社製品の研究・開発や、主要メーカーや大学機関との共同研究に加え、AUTOSAR、Autoware、マルチ・メニーコア技術の標準化活動を積極的に進めています。

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