ALS患者の未来
2019-06-20 10:02:25

最新技術でALS患者の未来を変える!脳波を活用した新しいコミュニケーションの形「BRAIN RAP」とは

脳波で変わるALS患者のコミュニケーションの未来



6月21日は、ALS(筋萎縮性側索硬化症)への理解を深めるために設けられた世界ALSデーです。この日を機に、新たなプロジェクト「BRAIN RAP」が始まります。このプロジェクトは、脳波を通じたコミュニケーションを可能にし、特にALS患者の意志表現をサポートすることを目指しています。

「BRAIN RAP」の発起人である武藤将胤氏は、ALS患者として自身の体験をもとにコミュニケーション手段の革新に挑戦しています。武藤氏はこれまでも、視覚を使ったDJ・VJスタイル「EYE VDJ」を通じて、ボーダレスなエンターテインメントを展開してきました。彼は「テクノロジーの力で、すべての人に、表現の自由を。」というメッセージを掲げ、脳波を用いた新しいエンターテインメントの形を築こうとしています。

ALSは、意識や知覚は保たれる一方で、運動機能が徐々に損なわれていく難病です。最終的には、全ての筋肉が麻痺する「完全閉じ込め状態(TLS)」が訪れ、周囲とのコミュニケーションが困難になることが問題視されています。この厳しい状況に置かれているALS患者に向けて、武藤氏は希望の光を灯そうとしています。

脳波を利用した新しいコミュニケーションツール



武藤氏は、言葉を伝える手段として、電通サイエンスジャムと共同で脳波を利用した装置の開発を進めています。新たに開発される「NOUPATHY」は、脳波を使って特定のコマンドを選択できるツールです。さらに、「意識の辞書」と呼ばれるAIを活用したメッセージ生成システムが加わり、個々人の言葉をマッピングし、選択した言葉を元にリリックを生成する機能を持っています。

この「BRAIN RAP」プロジェクトは、新しい技術と音楽を融合し、ALS患者の想いをラッパーによって代弁するという画期的な試みです。このプロジェクトを通じて、ALSやTLSと戦っている仲間たちだけでなく、多くの人々に希望を届けることを目指しています。

クラウドファンディングによる支援



プロジェクトの資金調達のために、武藤氏はクラウドファンディングを実施します。この取り組みは「GoodMorning」というプラットフォームで行われ、目標金額は400万円。期間は2019年6月20日から9月7日までの80日間です。詳細は、クラウドファンディングページやプロジェクト動画で確認できます。

未来のコミュニケーション手段を模索する



「NOUPATHY」の発展に加え、武藤氏が代表を務める一般社団法人「WITH ALS」では、ALS患者を支えるための視線入力音声合成システム「ALS SAVE VOICE」の開発にも取り組んでいます。このシステムは、音声合成プラットフォームと特別な装置を連携させることで、ALS患者が自分の声を変わらずに発話し続けるサポートを可能にします。

結論



武藤将胤氏は、ALSという難病に立ち向かいながら、希望の光を灯そうとしています。脳波を活用した「BRAIN RAP」や「NOUPATHY」を通じて、ALS患者に新たなコミュニケーション手段を提供し、彼らが自らの意思を伝え続けられる未来を目指します。テクノロジーの力を借りて、より多くの人々が自分らしい表現を持てる社会の実現を願っています。

会社情報

会社名
一般社団法人WITH ALS
住所
東京都港区三田5丁目5−4藤和三田コープ306号室
電話番号

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