2025年3月卒業予定の大学生・大学院生を対象にした、株式会社学情による就職活動に関する調査が発表されました。この調査では、「プレエントリー」と「選考参加」の社数について詳細に分析が行われています。
プレエントリー社数の状況
調査の結果、大学生のプレエントリー社数は「11~20社」が最も多く、全体の22.1%を占めました。これに続いて、16.7%が「6~10社」、13.6%が「21~30社」と回答しました。また、約4割の学生が「10社以下」と答えており、この傾向から多くの学生が、特定の企業に絞ったアプローチをしていることが分かります。
プレエントリーについての学生の意見
プレエントリー社数について、「十分だったと思う」と感じている学生は64.3%に達しました。このことから、過去に比べて学生は堅実に自分の選択肢を考え、プレエントリーを行っていることが伺えます。
選考参加の社数について
続く選考参加社数については、最も多かったのが「6~10社」で26.3%、次に「3~5社」の22.1%という結果になりました。「10社以下」の選考参加は約6割に及び、比較的少数の企業に対する選考を行ったことが明らかになりました。
選考参加に対する感想
選考参加社数についても、61.7%の学生が「十分だったと思う」と回答している一方で、2割を超える学生が「選考参加社数は少なかったと思う」と感じていることが分かります。これは、若い世代が市場の状況や自己評価に基づいて選考に参加していることが影響しているかもしれません。
調査の背景と目的
この調査は、現在の就職マーケットが売り手市場に向かっていることを背景に行われています。企業へのプレエントリーや選考参加を絞り込む傾向が続いており、2025年卒の学生がどのように就職活動を行っているかを把握することを目的としています。調査は2024年8月末から9月初めにかけて行われ、308名からの有効回答が得られています。
株式会社学情は、20代の若者たちが自分のキャリアに対して多くの選択肢を持てるようにすることを目指しており、今後も転職・就職活動に対するサポートを続けていく予定です。本調査からは新卒者の就職活動の傾向が見えてきます。今後の動向がますます注目されます。