福岡で誕生した新しい包み焼き『たんパケ』
福岡県の水産加工業界で注目を集める新商品『たんパケ』が、2023年9月6日に発売されました。この商品は、株式会社B.Continueと福岡丸福水産が九州産業大学と共同で開発したもので、アルミホイルを使用せずに、包み焼きの特性を活かした安全なパッケージが特徴です。これは、特に自衛隊や企業向けの需要に応えるためのものとなります。
開発の背景
『たんパケ』が誕生した背景には、出荷時に金属探知機を通過する必要があるという課題がありました。これまでアルミホイルを利用した包み焼きは、金属探知に引っかかる危険性から製造が難しかったのですが、九州産業大学との産学連携プロジェクトを重ねた結果、代替素材の使用に成功し、安全でありながら形状を保持する新しいパッケージが完成しました。
このプロジェクトを通じて、調理皿の構造も「一枚もの」に設計され、組み立てが容易になっています。現在、この特許も出願中です。また、福岡丸福水産は障がい者雇用を推進しており、『たんパケ』の商品製造はその実践の一環として、那珂川キッチンで働く障がいのある方が担当します。
商品の特徴と魅力
『たんパケ』は、「こだわり食材で作る絶品料理」をコンセプトに開発され、電子レンジで簡単に調理できるため、忙しい日常にぴったりです。これにより、たとえば冷凍保存が可能なため、手軽に美味しい料理を楽しめます。パッケージを開けたときの香りと美しい見た目も、食事の楽しみを増す要素となっています。
具体的なメニューとしては、秋鮭とシーフードを組み合わせた包み焼きがあり、内容は次の通りです:
- - 秋鮭60g + シーフード25g:400円(税抜)
- - 秋鮭80g + シーフード25g:470円(税抜)
この商品には、9月に漁獲される銀毛鮭が使用され、シンプルに塩水に漬けられた鮭とともに、シーフードとバターが添えられ、包み焼きにされます。
このように、味覚と健康、さらには働く意欲のある障がい者の支援まで考慮された新商品は、多くの人々に喜ばれることでしょう。
産学連携の意義
九州産業大学との連携は、このプロジェクトが産業界と教育機関の双方にとって益をもたらすものとなっています。企業の課題解決だけではなく、地域の人材育成にも貢献しており、学生たちにとっても貴重な実践的経験が得られる機会となります。この連携は、企業、大学、地域社会の相互支援を実現する重要なモデルケースと言えるでしょう。
今回の『たんパケ』の開発は、就労支援の拡大、市場への新しい食品の提供、そして障がい者との共生社会の構築を目指す、素晴らしい取り組みです。福岡県から生まれたこの新しい包み焼きに、ぜひご注目ください。
今後の展望
今後も『たんパケ』のような新商品を開発し、障がい者雇用を推進しながら、消費者に安全で美味しい食品を提供していくことが期待されます。さらに、この取り組みを通じて、製造業全体の活性化や地域の発展にも寄与していけることでしょう。
私たちは、『たんパケ』の今後の成長に期待し、その進展を見守りたいと思います。