北海道スペースポート
2021-04-21 17:33:19

北海道に宇宙版シリコンバレーを実現する「北海道スペースポート」の挑戦

北海道に宇宙版シリコンバレーが誕生する



北海道大樹町に、新たな宇宙ビジネスの拠点「北海道スペースポート」が誕生します。この宇宙港は、2021年4月から本格稼働を開始し、アジア初の民間ロケットの打上げや航空宇宙実験の実施が予定されています。衛星打ち上げの需要が高まる中、北海道スペースポートは、人工衛星用ロケットやスペースプレーンの打ち上げに対応すべく、施設の整備を進めています。

目指すものとその意義



現代の宇宙産業は急成長を遂げており、2040年までにその市場はなんと100兆円に達するとの予測もあります。民間衛星の数量は今後大幅に増加する見込みで、これに応じて、北海道スペースポートは打ち上げ施設と滑走路の拡充に向けた整備を行なっています。具体的には、北海道大樹町が中心となり、SPACE COTAN株式会社が運営を担当し、宇宙産業の成長に寄与するための現場を整備を目指します。

この宇宙港の最大の特徴は、アジアにおける唯一のオープンなロケット発射場であるという点です。大樹町の地理的な特性から、アジアやヨーロッパの企業からも注目を集めており、今後の展開が期待されています。

整備が進む施設



「北海道スペースポート」の整備は進んでおり、Launch Complex-1(LC-1)、Launch Complex-2(LC-2)や滑走路の延長などが計画されています。LC-1は垂直打ち上げロケットに対応し、エンジン燃焼試験の設備も併設されます。LC-2はより大型のロケットを対象にし、複数の企業が同時にロケットを組立てたり、打ち上げ準備を行ったりできるような設計をもっています。

また、滑走路は既存の1,000mのものを拡張し、3,000mまで延長する計画があります。将来的には、有人スペースプレーンのための滑走路としても機能することを目指しています。

企業版ふるさと納税の活用



資金調達の手法として、新たに企業版ふるさと納税も活用されています。この取り組みを通じて、約1億円の寄付金が集まっており、地方創生交付金を活用する計画も含まれています。北海道スペースポートのプロジェクトは、地域再生計画にも組み込まれ、北海道全体の宇宙ビジネスの盛り上げが期待されています。

地元の期待と将来性



大樹町では、地域こそが新たな宇宙産業の拠点に成長することを願い、多くの企業と団体による支援が集まっています。地元経済の活性化や新しい産業の創出を通じて、北海道が宇宙ビジネスの中心地となる未来を描いています。このプロジェクトは、大樹町の人口5,000人の小さな町から、世界に向けて新たな産業が生まれる可能性を秘めています。

まとめ



この「北海道スペースポート」の整備は、日本の宇宙ビジネスに新たな風を吹き込むことでしょう。HOSPOプロジェクトは、地域創生や国際競争力の向上に寄与しながら、北海道を宇宙産業の中心地として位置付けることを目指しています。今後の展開に目が離せません。

会社情報

会社名
SPACE COTAN株式会社
住所
北海道広尾郡大樹町芽武183番地1
電話番号

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