次世代マーケティング戦略:セブン銀行と電通の協業でATМとNFTが融合
最近、株式会社電通グループが株式会社セブン銀行と協力し、最先端の技術を活用した新たな販売促進モデルの概念実証(PoC)を始動しました。この取り組みは、AI-OCR(人工知能を用いた光学式文字認識)やNFT(非代替性トークン)を駆使し、ATMと店舗での顧客体験をシームレスにつなげることを目的としています。
新たな販促モデルの背景
電通グループのR&D組織である「電通イノベーションイニシアティブ(DII)」は、セブン銀行とともに、顧客との接点を個別にトラッキングして行動傾向を把握し、複数の地域での購買促進を目指す新たなマーケティング基盤の構築を目指しています。具体的には、セブン銀行のATMを起点として、店頭での買い物行動を正確にデータ化し、NFTとしてリンクさせることで、生活者の行動を明確にするというものです。これは、生活導線を活用した販促媒体として従来の広告手法を超えた新しいアプローチです。
PoCの実施内容
このプロジェクトでは、生活者がATMを利用して電子マネーをチャージした際にQRコード付きのレシートを受け取り、それに基づいてNFTが配布されます。このNFTは顧客の購入を証明するものとなり、生活者は自らの購買履歴をデジタル上で集めることができます。また、SUSHI TOP MARKETING社が提供するAI-OCR技術により、店頭での購入内容を自動的に判別し、取得データをNFTとして発行する仕組みも整えられています。
主な機能としては、以下のような点が挙げられます:
1. レシート画像から購入商品や金額、決済手段をAIが自動判定。
2. 購買内容に応じたNFTを自動発行。
3. 不正利用の検出機能。
4. 店舗別、時間帯別の購買データを分析可能。
地域の活性化と観光施策との融合
このPoCはいわゆる単なる販促戦略に留まらず、地域活性化や観光施策との連動を視野に入れています。セブン銀行ATMは全国各地に展開されているため、地方自治体と連携したスタンプラリーや観光地巡りといった地域振興策への応用が期待されています。これにより、生活者を観光地や地元店舗に誘引し、地域経済の回復や振興にも寄与できるでしょう。
キャンペーン「集めよう!森の戦士ボノロンデジタルラリー」
本取り組みの一環として、2026年3月16日から「集めよう!森の戦士ボノロンデジタルラリー」というキャンペーンが始まります。このデジタルスタンプラリーでは、読み聞かせ絵本『森の戦士ボノロン』の限定NFTスタンプが用意され、ATMや店舗での購買を通じて収集が可能になります。限定デザインのNFTは、キャンペーン期間中にしか手に入らない貴重なもので、さらには2種類の限定NFTを集めた先着者にはデジタルギフト券が進呈されるとのことです。
おわりに
今回の電通グループとセブン銀行の連携による販促モデルは、デジタル時代における新たな顧客接点の創出を目指すもので、生活者の体験を豊かにする可能性を秘めています。これからますます進化するマーケティング分野において、どういった成果を私たちが目にすることができるのか、今後も注目していきたいですね。