京都蔦屋書店で開催される二人展「Traces of scenes」
2025年4月17日から6月1日まで、京都市下京区にある京都蔦屋書店の6Fアートスクエアにて、ガラス作家の佐藤幸恵さんと金工作家の佐瀬梓さんによる共同展示「Traces of scenes」が開催されます。この展覧会では、革新的な視点と素材を活かした作品が一堂に集まります。
アーティスト紹介
佐藤幸恵さんは、さまざまな素材を用いて制作を行い、「気配」を抽象化した立体作品《気色/Scene》に代表される作品群が特徴です。彼女の作品は、ガラスや木、石、針金、さらには化石や木の実といった素材の組み合わせによって成り立っています。最近の作品シリーズ「残片」では、土器や化石の欠片を通じて、物質と記憶の対話を試みています。芸術の根源を探る姿勢が感じられ、作品自体が新しい風景を提供しています。
一方、
佐瀬梓さんは、金属を用いた鍛金技法の使い手で、シンプル且つ生活に寄り添うような心地よい作品を作り出しています。彼女の代表作《Ichirin》では、一輪の花のように日常を彩ることを意識した優しいデザインが施されています。また、テーマである「無垢なもののけの子」を象徴する《もっけのこ》も展示され、観客に新たな解釈を促します。
展示会の見どころ
本展覧会は、異なる素材でありながらも共通して優しさや凛とした佇まいを持つふたりのアーティストの作品を通じて、新たなアートの世界が広がることを目的としています。彼女たちの作品には、元の素材の質感を尊重しつつも、独自の加工や組み合わせを通じて新しい形のアートが生まれているのです。
作品の販売について
展示会の作品は、会期初日である4月17日10時から販売が開始されます。また、一部の作品はアートECプラットフォーム「OIL by 美術手帖」にて、4月21日から6月1日までの期間中にも購入が可能となっています。これにより、より多くの人々がジュエリーのようなアート作品を手に入れるチャンスが広がります。なお、販売状況によっては会期開始前に商品が売り切れる可能性があるため、早めのチェックをおすすめします。
最後に
京都蔦屋書店は、アートと文化が融合する場として多くの人々に親しまれており、約6万冊の書籍や工芸品が並ぶ中に現代アート作品が展示されています。この展示会もその一環として、訪れる人々に新たな発見や感動を与えることでしょう。ぜひこの機会に、佐藤幸恵さんと佐瀬梓さんの素晴らしい作品を見に足を運んでみてください。