吉備国際大学とモンベルが結ぶ新たな協定
令和7年9月1日、岡山県高梁市に本部を置く学校法人順正学園の吉備国際大学は、大阪府に本社を構える株式会社モンベルとの間で、包括的な連携と協力に関する協定を締結しました。両者は、この協定を通じてアウトドア活動の促進や地域活性化に向けた人材育成に取り組むことで、社会が直面している課題に対処することを目的としています。
目指すは地域の活性化と質の高い教育
吉備国際大学の総長、加計勇樹氏は、「この協定を契機に、アウトドア活動を利用した地域貢献や教育・研究の質向上に力を入れていきたい」と語ります。具体的には、2026年4月に同大学南あわじ志知キャンパスに新設予定の「アクアグリーンフィールド学科」において、自然環境の保護とその持続可能な使用に寄与できる人材を育成します。この学科では、学生が生態系や生物の特性を理解し、さらに野外活動に必要な技能やコミュニケーション能力を養うことができる教育プログラムが用意されています。
モンベルの豊富な経験と研究環境
一方、モンベルは1975年に創業し、アウトドア用品の製造・販売を行っています。彼らは「モンベル 7つのミッション」を掲げ、自然環境保全、健康寿命の増進、地域経済活性化に努力しています。今回の協定締結により、モンベルは吉備国際大学と共に地域の価値を発信し、エコツーリズムや農林水産業の活性化に寄与することが期待されています。
協定締結式の詳細
この協定の締結式は2023年9月1日、午後4時30分から大阪市のモンベル本社にて行われました。調印者は、吉備国際大学の総長加計勇樹氏と、モンベルの代表取締役会長兼CEO辰野勇氏です。両者はこの新たなパートナーシップがコミュニティ全体の発展に向けての大きな一歩であると認識しています。
地域への影響と意義
地域活性化に向けたこのような取り組みは、単に教育機関と企業の連携を超え、地域社会全体への影響をもたらします。子どもたちに自然体験を通じて生き抜く力を育み、アウトドア活動による健康増進や、防災意識の向上を目指すことができます。さらには、高齢者や障がい者を含めた多様な人々が自然体験に参加できる環境を整えることも視野に入れています。
この協定は、地域の魅力を引き出し、持続可能な社会を構築するための強力な基盤となることでしょう。双方が持つリソースや知見を活かし合うことで、地域の未来へ向けた新たな道が開かれるのです。