高知県津野町のユニークな成人式
高知県津野町では、2016年1月2日に新成人を対象とした「成ツノ人式」が行われました。このイベントは、成人式の一環として実施され、地域の特性を活かして参加者に「ツノ」が贈られるという特徴ある式典です。この取り組みは、地方の若者が地元から離れていく現状を受け止め、地域活性化を目的としています。町への愛着を育むことが、このプロジェクトの主旨です。
「成ツノ人式」の目的と背景
「成ツノ人式」とは、津野町が構想中の地域活性プロジェクトのスタートを意味しています。このプロジェクトは、若者に津野町の魅力を広めるためのキャンペーンの一環として展開され、ユニークなCMや印象的なポスターなどを通じて、津野町のPR活動を進めていく予定です。
新成人に対して「ツノ」を配布することにより、地元で活躍する町民を観光大使として、県内外に津野町の魅力を伝える狙いがあります。この活動は、参加者が「ふるさと」への愛情を忘れずに維持してほしいという願いを込めています。
当日のイベントの様子
「成ツノ人式」は、成人式の厳かな雰囲気の後に行われ、町長自身がデザインされたツノをかぶり、式典を盛り上げました。式では、町長から一人ひとりにツノが受け渡され、参加者たちは不安を持ちながらも、すぐにはツノを外さずに楽しむ様子が見られました。様々な世代の親しい方々からは「何でツノを付けてるの?」との疑問も聞かれましたが、新成人たちは笑顔で楽しんでいました。
町長の思い
町長は式の中で「皆さん、いきなりツノをつけた姿で驚いたと思いますが、今年度はこのツノを使ってCM撮影にも挑戦します。新しい映像を3月ごろからお届けしますので、楽しみにしていてください。あなた方が20年後、40年後に津野町を思い出せるような存在になってほしい。次の町長はみなさんなのです。いつまでも津野町を思い続けてください」と、新成人たちにメッセージを送りました。
参加者の体験
新成人の一人は「成人式には、真面目なイメージしかありませんでしたが、こんなサプライズがあって、とても楽しかったです。意外と面白いと思いました」と、イベントの印象を語ってくれました。
実施概要
- - 日時: 2016年1月2日(土)13:00~
- - 場所: 津野町役場本庁舎2階多目的ホール(津野町永野)
- - 内容: ①成人式式典 ②「成ツノ人式」 ③記念撮影
- - 出席者: 津野町長池田三男、新成人たち
この「成ツノ人式」は、ただの成人のお祝いではなく、地域との絆を深めるための重要なイベントとして、新たな歴史を刻むものでした。