無人店舗ソリューションが三洋堂書店に新たな風を吹き込む
2024年4月、三洋堂書店は新たに無人店舗ソリューションを導入し、業務の効率化と利益の最大化を目指しています。提供したのは、AI顔認証技術を駆使したHOUSEI株式会社の「無人店舗ソリューション」。この取り組みにより長野県駒ケ根市と愛知県尾張旭市に位置する三洋堂書店の店舗がスマート無人営業を開始し、全体で26店舗にまで拡大しました。
スマート無人営業の特徴
三洋堂書店の営業時間が、通常の有人営業と比べて非常に柔軟に変化する点が魅力です。
特に目を引くのが、深夜帯の営業。駒ケ根店では通常の営業時間が10:00から21:00ですが、無人営業の時間帯を設けることで、21:00から24:00までの間も営業を続けられるようになります。これにより、仕事や学校終わりの人々が、いつでも立ち寄れる書店という新しいスタイルが実現します。
さらに、城山店でも同様の営業時間で無人営業が行われ、トレーディングカード売場も特定の時間帯に営業されています。これにより、より多くの顧客に書店を利用してもらえる機会を増やすことが期待されています。
三洋堂書店の意向
三洋堂書店の代表は、新たに導入した「スマート無人営業」がコロナ禍による制限の影響を受けつつも、新しい出会いや体験の場として店舗を活かす取り組みであると強調しています。24時間いつでも訪れることができ、時間に縛られず新しい「ほんとの出会い」を楽しんでもらうことを目指しており、今後も新たな無人営業店を増やしていく意向を示しています。
効率化と多様性の実現
HOUSEIの無人店舗ソリューションは、AI技術を用いて様々なサービスを一体化。非対面の接客が可能となり、現在の人手不足問題や働き方改革にも大いに貢献することが期待されています。このソリューションは、AI顔認証による自動ドア解錠や無人決済、監視サービスなど、多岐にわたる機能を統合しており、書店だけではなく、ジムやエステなど他業種でも導入が進んでいる状況です。
東京都内に位置するあるゴルフ練習場では、完全無人運営を実現しており、会員管理や予約システムも整備され、顧客へのサービス向上にも寄与しています。今後、HOUSEIはさらなる協力パートナーの募集も行なっており、無人店舗の普及を図っています。
今後の展望
無人店舗の活用は、書店のみならずさまざまな業界に広がりを見せています。三洋堂書店が率先して導入したこのモデルは、新たなビジネスの形を示す意義深い試みとして注目されています。顧客にとっても利便性が増し、書店が文化や情報の発信地としての役割を担う可能性が広がっています。今後、どのような進展を見せるのか、その動向からますます目が離せません。