デジタル機器の利用が睡眠に与える影響とは
デジタル機器の普及が進む中、その光が我々の睡眠にどのような影響を及ぼしているのかが注目されています。最近行われたアンケート調査では、3,078名の回答者を対象に、睡眠とデジタル機器の使用状況に関するデータが収集されました。この調査から、デジタル機器の使い方と睡眠状況の関連が明らかになりました。
調査の背景
近年、パソコンやスマートフォンといったデジタル機器から放たれるブルーライトが、眠りに悪影響を及ぼすことが分かっています。この光には、脳が日中であると錯覚させる作用があり、眠りを促すホルモンであるメラトニンの分泌を抑えてしまいます。その結果、寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりすることがあるといわれています。そこで、本調査ではデジタル機器の使用状況と睡眠にどのような関係があるのかを掘り下げました。
調査概要
このアンケートは、V-NET会員やアンケートモニターサイトの非会員を対象に、2024年5月13日から6月12日まで実施されました。総有効回答数は3,078票で、性別や年齢に関してもバランスの取れた結果となっています。
調査結果
不眠症の可能性について
調査の結果、回答者の59%が「不眠症の可能性が高い」と回答しています。さらに、「不眠症の疑いなし」と答えたのは22%、「不眠症の疑いあり」が18%と、合計で約80%の人が不眠の危険にさらされていることが浮き彫りになりました。また、世代別に見てもすべての世代で「不眠症の可能性が高い」の割合が高いことが確認され、年齢に関係なく不眠症のリスクが存在することが示唆されています。
デジタル機器の利用時間
スマートフォン使用時間
調査データによると、睡眠が十分にとれている人のスマートフォン利用時間の最も多い回答は「1〜2時間」で20%の割合を占めていました。一方で、不眠症の可能性がある人では「3〜4時間」との回答が22%であり、長時間にわたる利用が見られました。理想的には、スマートフォンの使用時間は2〜3時間に抑えることが望ましいともされています。
パソコン使用時間
パソコンの使用状況も調査され、睡眠がとれている人と不眠症の可能性がある人の利用時間は「1時間未満」が最も多く、両者ともに大差がないことが分かりました。つまり、日中のPC利用時間は睡眠に直接的な影響を及ぼさない可能性があるのです。
結論
この調査から、デジタル機器の使用が睡眠に与える影響について様々な示唆が得られました。特にスマートフォン利用時間と睡眠の質に関連性があることがわかる一方で、パソコン利用時間については顕著な差が見られませんでした。今後、睡眠の質向上を目指すためには、スマートフォンなどのデジタルデバイスの使い方に工夫が必要になるでしょう。この調査を参考に、自分のデジタル機器の利用状況を見直してみるのはいかがでしょうか。
参考リンク
詳細な調査結果については
こちらからご覧いただけます。
会社情報
この調査を実施したのは株式会社ヒューマンリンクです。大阪市中央区に本社を置き、健康に関する情報を広く提供しています。詳細は公式サイト
こちらを訪れてください。