環境行動デザインハブの誕生
2026年1月26日、一般社団法人環境行動デザインハブ(EBDH)が名実ともにその活動を開始しました。日本初の民間発の環境特化型ナッジユニットとして位置づけられ、その目的は消費者に環境に優しい行動を促すことです。この新たな取り組みは、国際エネルギー機関(IEA)が提唱する「Net Zero by 2050」レポートに示されたように、2050年のカーボンニュートラル実現に向けて必要な措置の中で、消費者の行動変容が3分の2も占めることを受けたものです。
環境行動デザインハブの背景
前身の「BECC JAPAN」は12年間にわたり、環境と行動科学の分野で活動を展開してきました。この活動の結果、2,800人を超える専門家が参加し、470件以上の発表が行われました。しかし、カーボンニュートラルという大きな目標を達成するためには、議論だけでなく実践段階への移行が不可欠です。そこで、公共性と持続可能性を念頭に置いた運営体制を設け、取り組みがより実践に寄与できるよう法人としての形を取りました。
代表理事のメッセージ
環境行動デザインハブの代表理事である平山翔は、「環境問題は一部の意識の高い人たちだけに頼るのでは解決できない」と意義を強調しています。「誰もが簡単に環境保全の選択をできる社会を目指しています。そのためには、研究者、企業、行政、NPOといった多様なプレイヤーが協力して環境行動をデザインすることが重要です。」
提供する価値
この新たなハブの3つの主要な提供価値は次の通りです:
1.
知恵をつなぐ:国内外の行動科学や環境行動に関する知見を共有、蓄積し、広める。
2.
関係をつなぐ:研究者、企業、行政、NPOといった多様なプレイヤーが協力できるネットワークを構築。
3.
実践につなぐ:地域や組織の課題解決に向け、研修や伴走支援を通じて具体的な行動デザインの実施を支援する。
実践支援の実績
環境行動デザインハブはすでに、埼玉県や北海道でのナッジ研修を行うなど、具体的な実績を上げています。埼玉県では「ナッジ×脱炭素」の研修を、北海道では市町村職員向けにリーダーシップを発揮する研修を実施し、今後も再生可能エネルギー関連のセミナー設計での支援を強化する方針です。
今後の展開
環境行動デザインハブは、今後も活発なコミュニティ活動を展開していく予定で、Slackを利用したコミュニティ運営や、定期的なイベントの開催を計画しています。また、毎年夏に開催されるBECC JAPANコンファレンスの継続をはじめ、様々なセミナーやワークショップを企画していきます。地域ごとのナッジ研修や実践支援も充実させ、持続可能な社会の実現に向けた活動を加速させる予定です。
このプロジェクトを通じて、日本全土での環境行動の変革が期待され、より良い未来を築くための重要な一歩となることでしょう。