キーメッセージがGENNEの営業支援事業を買収しさらなる成長へ

キーメッセージがGENNEの営業支援事業を買収

2024年10月1日、株式会社キーメッセージがGENNE株式会社の「X営業代行支援事業」を譲り受けることが発表されました。この買収は、両社の強みを活かした事業成長を目指しており、人事DX支援と営業DX支援の相乗効果が期待されます。

事業買収の背景と目的

株式会社キーメッセージは人事DX支援を行ってきた企業であり、これまで多くの中堅・スタートアップ企業に向けて、人材マネジメント戦略の高度化や業務効率化を手掛けてきました。今回のGENNEのX営業代行支援事業の買収は、新たな営業支援サービスの開始に道筋をつけ、さらに事業価値を向上させることを狙っています。吉と出るか、凶と出るか、注目の買収です。

この事業買収を通じて、キーメッセージは営業支援サービスという新たな領域に踏み出し、M&Aや事業承継においてブラックボックス化している事業統合の評価を明確にするサービスの展開を目指しています。日本国内の中小企業と大手企業、さらには海外企業との間でのシナジーを生み出す事業連携エコシステムを築くことも視野に入れています。

X営業代行支援事業について

GENNEのX営業代行支援事業は、ソーシャルメディアであるX（旧Twitter）を活用し、見込み客へのアプローチを行うサービスです。特に決定権を持つ層に対する効率的な営業活動を支援し、顧客獲得や既存顧客のエンゲージメント向上を目指しています。

このサービスは過去に100社以上の企業に導入されており、継続率は97%、満足度は92%という実績があります。さらに、従来のサービスが商談あたり2万から10万円であったのに対し、GENNEは高いデータ活用をマスターすることにより、商談あたり1万円程度での提案を実現し、高コストパフォーマンスで多くの注目を集めてきました。

人事DX視点でのM&A/PMI展開

キーメッセージは今回の買収を契機にM&A市場にも本格参入し、PMI（ポスト・マージャー・インテグレーション）サービスの提供を強化する方針です。M&A及び事業承継において、企業価値は流動資産である「組織人事」に大きく依存しており、その相乗効果を最大化することが重要だとされています。国内でのM&A市場は活況を呈しており、規模は10兆円を越えると言われています。

今後の展望

キーメッセージは、この買収を活かして年内の黒字転換を果たすことを目指します。データを駆使し、スタートアップやベンチャー企業にとっての価値ある選択肢を提示することで、企業の成長をサポートしていく方向です。さらに、ごく短期間内でIPOも視野に入れるようです。

株式会社キーメッセージの権藤悠代表取締役は、「新たなシナジーを創出し、お客様により多くの価値を提供する」との声明を出しています。彼はまた、学生時代の野球部での経験が現在の組織人事に対する考え方に影響を与えていることを話し、今後の方向性に自信を見せています。