エンビプログループの新しい試み
株式会社エンビプロ・ホールディングスは、環境問題に対する取り組みとして、廃プラスチック類を対象としたケミカルリサイクルの実証事業を開始しました。この事業は、2024年12月26日に発表され、同社だけでなく、その連結子会社であるブライトイノベーションも関与しています。共同で、荏原環境プラントが運営する千葉県袖ケ浦市のプロジェクトにおいて、廃プラスチックの原料管理業務(BPO)を担うこととなりました。
ケミカルリサイクルの実証事業
本事業では、エンビプログループが誇る「ICFG®内部循環流動床ガス化システム」を用いて、廃プラスチックを熱分解し、その結果生じる油やガスをプラスチック製品の製造原料として再利用できるかを検証します。この技術は、持続可能なリサイクルを実現するための重要な一歩であり、新たな資源循環の仕組みを模索するプロジェクトでもあります。
具体的には、1日あたり約1トンの廃プラスチックを処理できる実証プラントが運用され、これによりシステムの最適化や安定稼働が確認される予定です。これに伴い、廃プラスチックの処理難易度の異なるさまざまな種類の廃棄物からの生成物の品質向上に向けた知見も蓄積していく予定です。
産官学の連携による未来の構築
エンビプログループは、この実証事業の成果をもとに、さらに広範な連携を図ることを目指しています。産業界はもちろん、行政、学術界とも協力しながら、ケミカルリサイクルの社会実装を進めていく方針です。このような取り組みを通じて、持続可能な循環型経済システムの構築を目指しています。
本事業は、環境省の「令和5年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金」に採択されており、国や地域のサポートのもとで進められています。これにより、環境に優しい技術が実用化される可能性が高まります。
エンビプロ・ホールディングスは、未来の環境を考慮した事業展開を行い、持続可能な社会を実現するために努力しています。今後の展開に関して、視野を広げつつ、最新の動向が注目されます。