食品業界の未来を変える!連続式真空冷却装置2025
最近、株式会社ソディックが発表した「連続式真空冷却装置2025」が業界の注目を集めています。加熱調理されたパンやごはん、惣菜を真空状態で急速冷却するこの革新的な技術は、食品の安全性と保存性を大幅に向上させることが期待されています。
食品加工の新たな課題
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惣菜や米飯類は、近年の消費者のニーズに応える形で需要が高まっています。しかし、調理後の冷却プロセスが長引くと、菌の繁殖が進みやすく、結果的に消費期限が短くなるという悩みを抱えています。この課題を解決するために、ソディックが開発したのが連続式真空冷却装置2025です。
連続式真空冷却装置2025の特長
.【真空冷却技術のポイント】
- - 急速冷却: 短時間のうちに食品を均一に冷却し、菌の増殖を抑制。
- - 落下菌の抑制: 真空環境下での加工が、外部からの汚染を防ぎます。
- - 味の浸透: 真空含浸効果により冷却中に味がしっかり染み込みます。
- - 省人化: 全自動での連続処理により、労働力不足に対応できます。
仕組みと効率性
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この装置は、独自の真空技術を活用しており、食品の装置への投入待ち時間を短縮することで、加熱後の虫が発生する「食の温度帯」への滞在時間を最小限に抑えられます。
実験結果において、例えば炊飯直後のご飯を対象に、真空冷却が1分で80℃から20℃へと冷却できるのに対し、-20℃の冷風を使用した場合は20分かかるという大きな効率差が見られました。
真空冷却がもたらす利便性
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業界内での各種冷却方法を比較した結果、真空冷却装置の方が圧倒的に時間を短縮できます。この特性は、労働力不足により生産ラインが急務である現在、特に重要なポイントとなります。
本装置の導入コスト
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販売予定価格は9,500万円(税別)で、年に5台の生産を目標としています。
デモンストレーション情報
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「FOOMA JAPAN2025」では、実際にこの装置を体験できるデモンストレーションが行われます。日程は2025年6月10日から13日まで、東京ビッグサイトにて、ぜひソディックのブースにてその性能を体感してください。ブース番号は東6ホール 6P-72です。
まとめ
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連続式真空冷却装置2025は、食品業界の新たな可能性を切り開く装置です。安全性や保存性の向上だけでなく、労働力不足の解消にも寄与するこの技術は、業界の未来を明るく照らすことでしょう。今後の普及に期待したいところです。