和歌山県和歌山市では、7月18日から、自転車のように座って走行できる電動サイクルのシェアリングサービスが開始されました。このサービスは、和歌山県を拠点とするバス・タクシー・旅行サービス事業者であるユタカ交通株式会社と、国内最大級のシェアサイクルプラットフォーム「HELLO CYCLING」を運営するOpenStreet株式会社、そして電動サイクルの開発・製造・販売を手掛けるglafit株式会社の3社が連携して実現しました。
この電動サイクルは、glafitとOpenStreetが共同で開発した車両で、電動キックボードとは異なり、着座式で重心が低く、座席に体重を預けられる安定感があるのが特徴です。自転車と同じ操作感なので、初めてでも安心して走行できます。
現在、千葉県千葉市、埼玉県さいたま市、大阪府堺市の3エリアで提供されており、和歌山市は4エリア目となります。和歌山市では、すでに電動アシスト自転車のシェアサービスも展開されており、電動アシスト自転車と電動サイクルの2つのモビリティを用途に合わせて選択できるようになりました。
電動サイクルは、和歌山市内の7ヶ所に設置されたステーションで貸し出し・返却が可能です。ステーションの場所は、わかちか広場(B1F)、花山温泉-薬師の湯、Guesthouse Rico、WAKAYAMA HOUSE No.7、和歌山城公園、大新公園、本町公園など、観光スポットや主要な場所に設置されています。
電動サイクルを利用するには、「HELLO CYCLING」アプリでの無料会員登録が必要です。アプリからステーションの検索、自転車の予約、決済まで行えます。電動アシスト自転車は全国のステーションで貸し出し・返却が可能ですが、電動サイクルは対応ステーションのみとなります。
電動サイクルの利用料金は、15分200円、4,000円/12時間となっています。電動アシスト自転車の利用料金は、利⽤開始30分130円、延⻑100円/15分、1,800円/12時間です。
和歌山市では、電動サイクルの導入によって、市民や観光客の利便性向上、脱炭素社会の推進、街の活性化などが期待されています。glafit株式会社は、電動サイクルの普及を通じて、人々の移動をより楽しく、便利にすることを目指しています。