南大阪の新たな文化を感じる「アンデクルンデ」
昨今、伝統的な和菓子が新しい形で再評価されている中、南大阪地域にて新たな銘菓「アンデクルンデ」が誕生しました。このお菓子は、古くから愛され続けてきた「くるみ餅」を基にし、その名の通り、餡でくるんだ餅に塩味を加えた新しい風味を楽しむことができます。
「くるみ餅」とは、南大阪、特に泉州地域で古くから親しまれてきた和菓子で、元々は太閤秀吉にも献上されるほど。茶の湯の席での茶菓子としても知られています。このお菓子は、保存料や着色料を一切使用せず、もち米だけで作った餅と、シンプルに大豆と砂糖からなる餡を使用しているため、自然な味わいが感じられます。
塩味の新たな試み
「アンデクルンデ」は、伝統を重んじながらも新しい発想を取り入れています。企画の背景には、地域活性化を目指す泉大津青年会議所の思いがあり、地元には「これが泉大津の味だ」と言える特産品が乏しいという長年の課題が存在しました。この状況を打破しようと、地元特有のくるみ餅を新名物として登場させる取り組みがスタートしました。
さらなる魅力を引き出すために、塩の風味を加え、今流行の塩スイーツとしても楽しめるように企画されました。また、最中の皮で包む手法を取り入れることで、サクサクとした食感と餅の柔らかさを同時に楽しめます。「アンデクルンデ」は、昭和8年に創業した老舗和菓子店「ぽんぽんや」との共同開発により、泉大津の新たな名物として誕生しました。
地元の歴史との関わり
このプロジェクトには、地元の歴史的な背景も関わっています。泉大津には、第二次世界大戦中に製塩所が設けられたことから、塩の存在が長い歴史を有しています。くるみ餅と塩の組み合わせは、歴史をも伝える新しいスイーツとしても相応しいのです。
「アンデクルンデ」は、数種類の塩を使用し、味と食感の両方を追求した商品です。地元のみならず、全国のお客様に向けて販売を開始し、徐々に地域内の他の和菓子店でもオリジナルのアンデクルンデが開発されることを期待しています。
さらに、地元の人たちに向けては、くるみ餅が泉州地域特有のものであることを再認識してもらうために、泉大津青年会議所のホームページでレシピの公開を進めています。家庭でも気軽に楽しめる和菓子として、普及を促しており、地域の人たちに地元愛を持ってもらう一助を目指しています。
未来への展望
泉大津の新名物「アンデクルンデ」は、地域が誇る美味しいスイーツとして、これからの地域活性化のシンボルとなることでしょう。地域の人々と共に育んできたこの和菓子を通じて、泉大津の魅力を全国に広げていくことを期して、その取り組みを続けていきます。
泉大津から発信する新しい文化や魅力を感じていただければ幸いです。
【泉大津青年会議所 特設ページ】
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