京都府でのiPS細胞による再生医療支援プロジェクト
京都府は、再生医療の研究開発の促進を目指して、10月1日から「ふるさと納税型クラウドファンディング」の取り組みを開始します。このプロジェクトは、令和2年度以来6回目となるもので、寄附金を集めてiPS細胞を利用したさまざまな医療技術の開発や、社会課題解決に向けたスタートアップ企業へのサポートを行います。
募集の詳細
- - 募集期間:令和7年10月1日から12月31日まで
- - 寄附方法:ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」を通じて申し込みが可能です。(ふるさとチョイスのリンク)
- - 目標金額:2200万円(昨年度は2411万円を達成)
寄附金の使途
この活動において集まる寄附金は、主に以下の用途に使われます。
1. iPS細胞による再生医療の技術開発(昨年度実績:1476万円)
2. 社会課題解決に挑むスタートアップ企業への支援(昨年度実績:645万円)
利用例
寄附金は、京都の企業が手がけるiPS細胞の実用化研究や関連プロジェクトに使われます。特に注目されているのが、以下のようなプロジェクトです:
- - 株式会社Arktus Therapeutics:ヒトiPS軟骨細胞を使用し、膝の再生医療技術を開発中。約1000万人の日本人が影響を受けている変形性膝関節症に対し、立体的な軟骨の作製に成功しています。
- - HiLung株式会社:ヒトiPS肺細胞を使った「ミニ肺」の量産により、呼吸器疾患の研究と治療薬候補の探索を進めています。
- - リバーセル株式会社は、がん細胞やウイルスを攻撃するキラーT細胞の製作に成功し、新たな治療法を展開しています。
- - 株式会社Famileaf:妊婦とそのパートナー向けに体調管理アプリ「Hug+u」を提供し、妊娠中の健康管理を支援しています。
関連イベント
さらに、公益財団法人京都大学iPS細胞研究財団では、iPS細胞技術の実用化に関するオンライン配信イベントを開催します。
- - Yanai my iPS製作所見学ツアー:10月14日および15日にそれぞれ配信(約10分間)。
- - 特別対談「iPS細胞研究と製造、今と未来」:11月9日(約20分間)。
これらのイベントはiPS財団のYouTubeチャンネルで視聴可能です。(
YouTubeチャンネルのリンク)
終わりに
京都府の取り組みは、多くの人々の健康と未来を支えるために重要です。ぜひ、寄附の検討やイベントへの参加を通じて、再生医療の発展を応援していきましょう。