埼玉県の新たなイノベーション拠点「渋沢MIX」
2025年7月25日、埼玉県において行われた「渋沢MIXオープニングセレモニー」に、ミライドア株式会社の取締役副社長である八角大輔氏が登壇し、地域経済への貢献について語りました。今回は、この新たな拠点とミライドアの役割について詳しくご紹介します。
渋沢MIXとは?
「渋沢MIX」は、新しいイノベーションの創出を目的としたイベントスペースやオフィスを提供する施設です。埼玉県は、この場所を活用して地域内外の企業や起業家が連携し、新たなビジネスモデルや技術の革新を促すことを目指しています。
ミライドアの活動
ミライドアは、1998年の創業以来、全国各地のベンチャー企業の支援に取り組んできました。特に、2012年以降は東日本大震災の復興支援を契機に、地域特化型ファンドを運営し、成長が期待されるスタートアップ企業への投資を行っています。これまでに500社以上に投資し、全国35本のファンドを運営し、多くの地域での起業支援を実現しています。
埼玉県との連携
埼玉県との連携は、今年1月に締結した協定を元に進められています。特に、「渋沢栄一創業プロジェクト」の一環として設立された「埼玉県渋沢MIXイノベーション創出支援ファンド」は、10億6000万円の規模を持ち、地域産業の発展を目指します。
このファンドは、新産業の創出、地域経済の活性化を目的としており、創業支援だけでなく事業承継を通じた新たな経営革新も援助します。八角氏は、「渋沢MIXを通じて地域発のイノベーションが加速することを期待しています」と語りました。
地域金融機関との協力
このファンドは、埼玉県内の地域金融機関や日本政策金融公庫と協力して運営されています。地域全体で企業支援をし、創業期や第二創業期の企業だけでなく、経歴を継承する企業にも投資を行う仕組みが整っています。
最初の投資先
設立からわずか3か月で40社以上と面談を行った結果、最初の投資先として農薬散布ロボット技術を持つ株式会社レグミンへの投資が決定しました。この企業は、農作業の効率化に取り組んでおり、地域のニーズに応える新しい技術の提供が期待されています。
渋沢栄一翁の精神を受け継いで
ファンド名に冠する「渋沢」は、日本資本主義の父と呼ばれる渋沢栄一翁の理念に基づいています。翁が提唱した「道徳と経済の両立」の考え方を礎に、ミライドアは地域経済の発展とイノベーション創出に寄与する「伴走者」としての役割を果たしていきます。
今後も地域企業と連携しながら、さらなる支援体制を強化していく予定です。埼玉県での新たな挑戦に期待が高まります。
まとめ
「渋沢MIX」は単なるビジネス拠点ではなく、地域の活性化に寄与するための重要なハブとして機能することが期待されています。ミライドアの取り組みを通じて埼玉県のみならず、全国的に広がる企業支援のネットワークがさらに強化されることを期待しています。