愛知県豊橋市とグリーンズが結んだ新たな協定とは
2025年2月17日、愛知県豊橋市と株式会社グリーンズ(本社:三重県四日市市)は、「災害時における宿泊施設利用の協力に関する協定」を締結しました。この協定により、豊橋駅近くの「コンフォートホテル豊橋」が、災害時における要配慮者のための宿泊施設として利用できることが決まりました。
協定の内容と目的
協定は、豊橋市が大規模な地震や洪水などの自然災害に直面した際に、避難状況に支障が出る方々に対して、グリーンズが経営するホテルを避難所として提供するものです。具体的には、豊橋市からの依頼に基づき、ホテルが避難施設としての機能を果たすことになり、安心して避難できる環境を整備します。
グリーンズは、全国に117軒のホテルを運営し、24時間365日体制でサービスを提供しています。この特性を活かし、地域貢献を目指して各地の自治体と災害時の避難施設利用の協定を結ぶ取り組みを進めています。
豊橋市との経緯
この新たな取り組みについて、豊橋市はグリーンズの地域密着の姿勢を評価し、協定の締結を打診しました。グリーンズは快諾し、双方の理解と協力のもとにこの協定が実現しました。これにより、特に避難所での生活が困難な要配慮者が、より安全で安心できる形で生活できる環境が整いました。
締結式の様子
協定の締結式は豊橋市役所で行われ、グリーンズの村木雄哉代表取締役社長が挨拶を行いました。彼は「創業以来、地域密着を大切にしてきました。災害時の避難施設としてこの協定を結んだのは、地域の皆さまに貢献したいという強い気持ちからです。引き続き、ホテル事業者としての社会貢献に取り組みます」と述べました。
その後、長坂市長も協定に期待を寄せ、「災害時には、配慮が必要な方々が安全に生活できる環境が整えられることに心強さを感じています。豊橋市民を守るパートナーとして、引き続きよろしくお願いいたします」と、協力の重要性を語りました。
未来への視点
今後、愛知県豊橋市とグリーンズの協力によって、地域全体の災害対応力が強化されることが期待されます。このような取り組みは、他の地域でもモデルとなり、より多くの人々が安心して暮らせる未来へとつながるでしょう。災害時の備えにおいて、地域の宿泊施設が果たす役割の重要性が再認識され、それぞれの地域での連携が求められています。
この協定が、災害に対する新しい形の備えとして、他の地域にも広がりを見せることを期待しています。