大阪・関西万博2025: ペルー館の華やかなオープニング
2025年に大阪で開催される関西万博。この万博の開幕日に、ペルー館がついにその幕を開けました。万博初日の朝、訪問者たちが行列を作り、期待に胸を膨らませてペルー館を訪れる様子は、まさに大盛況のスタートを告げるものでした。
オープニングセレモニーには多くの関係者が集まり、ペルーの文化を代表する伝統舞踊が披露されました。特に、クスコの「バリチャ」ダンスや、リマやアマゾンからのパフォーマンスが目を引き、訪れた人々を楽しませました。出席者には、ペルー通商観光大臣ウルスラ・レオン氏や在日ペルー大使ロベルト・セミナリオ氏などが名を連ね、彼らによるテープカットが行われ、ペルー館の門出を祝う特別な瞬間となりました。
セレモニーにはまた、大阪商工会議所会頭・鳥居信吾氏や、万博を主催する2025年日本国際博覧会協会の副事務総長・櫟真夏氏などの政財界の重鎮も出席し、文化・経済・外交における重要性を認識する場ともなりました。
ペルーの魅力を多彩に発信
ウルスラ・レオン氏は挨拶の中で、「大阪・関西万博は、文化・経済・外交の交流において世界で最も重要なイベントの一つです。2800万人以上の来場者が見込まれており、ペルーの豊かさと多様性を世界に示す素晴らしい機会です。」と語り、万博を通じてペルーの「無限の可能性」を発信する意義を強調しました。
この万博では、ペルー館の展示内容も魅力の一つです。「シパン:砂漠の支配者たち」や「ペルーと日本」の展示があり、また絶品のペルー料理や伝統的な飲み物の楽しむ機会も提供されます。特に、ペルーの代表的な料理「セビーチェ」やナショナルスピリッツのピスコを使った「ピスコサワー」を楽しめる機会は、多くの訪問者を惹きつけることでしょう。
楽しめるガストロノミー体験としては、月替わりで日々400食が無料提供されるペルー料理があります。午前・午後にはさらにペルー産のコーヒーやチョコレートも振る舞われ、訪れる人々にとっては、味覚でもペルーを感じられる貴重なチャンスです。
両国の友好を深め、新たな絆を築く
ペルー館の開館に際しては、日本とのさらなる友好関係の深化を目指す声も聞かれます。ペルーは日本にとって、アジアで3番目、世界で7番目の貿易相手国であり、マチュピチュやナスカの地上絵などの観光資源の魅力はもちろん、近年増加している農産物の輸出なども重要な要素です。今回の万博を契機に、ペルーと日本のパートナーシップがさらに強化されることが期待されています。
今後のペルー館の展示スケジュールとしては、4月13日から7月12日まで「シパン王の宝飾展」が行われ、7月13日から10月13日までは「ナスカ文化展」が予定されています。また、ナショナルデーは8月9日の土曜日に設定されています。
最後に
2025年、大阪での関西万博は、ペルーにとって大きな舞台です。多様性と豊かさを持つ国としてのイメージを確立する絶好のチャンスです。この機会に、多くの人々がペルーの文化に触れ、訪れることを期待しています。