大谷大学博物館にて特別展「美と用の煌めき」の開催
2024年10月8日から11月28日まで、大谷大学博物館では特別展「美と用の煌めき-東本願寺旧蔵とゆかりの品々-」が開催されます。この展覧会では、全国各地に点在する東本願寺にゆかりのある美術品が一堂に会する機会が提供されます。
東本願寺は、江戸時代の後半に多くの火災の影響を受けました。そのため、貴重な什物が失われる一方で、救出された作品や新たに寄進された品々も存在します。特に、維新以降は数回にわたる什物の売り立てを行い、その過程で所蔵品の変遷が見られました。これにより、東本願寺はさまざまな作品や工芸品を収蔵し続けており、その歴史的背景を展覧会を通じて探ることができます。
展覧会の構成
展覧会は三つの章に分かれており、各章で異なる視点から作品を紹介します。
第一章: 東本願寺の画事と歴史
第一章では、江戸時代の初期に活動した「狩野山雪」や「狩野永雪」などの絵師の作品が展示され、東本願寺の画事についての歴史を振り返ります。これにより、当時の文化や宗教との関わりを探ることが可能です。
第二章: 歴代の作品
第二章では、歴代の宗教者たちが自ら手掛けた作品やその意向を汲んだ作品を展示し、彼らの思想や価値観を感じ取ることができます。これにより、東本願寺における美術品制作の実情が明らかになります。
第三章: 近世・近代の巨匠たちの作品
最後の第三章では、近世・近代の巨匠たちによる作品が中心に展示されます。特に、円山応挙の「黄初平図」や伊藤若冲の「雪柳雄鶏図」、さらには能舞台に使われた長さ15メートルの「江戸図屏風」などが紹介されます。これらの作品は、東本願寺が歴史の中で如何に重要な美術品を所有していたかを示す重要な証拠です。
株式番号情報
本展の詳細は大谷大学博物館の公式ホームページ(
こちら)からも確認できます。入館は午後5時までではありますが、日曜日や月曜日、祝日は休館となります。ただし、特定の日付は開館しているため、訪問を検討している方はご注意ください。観覧料は一般と大学生で500円で、学生や一般の方々が文化に触れるには最適な機会です。
この展覧会は、多岐にわたる美術品を通じて、私たち現代人がどのように過去の芸術と向き合うべきかを考えさせる貴重な機会になります。ぜひ、多くの方々に足を運んでいただき、東本願寺の美術品が抱える物語を感じ取っていただきたいです。来館を心よりお待ちしております。