新たなインフラを考える「RED SPACE MUTATIONS #01」
株式会社ロフトワークと建築コレクティブ「RED SPACE」が共同で主催する公募「RED SPACE MUTATIONS #01」が、2026年5月11日からスタートします。このプロジェクトでは、絶滅の危機にある空間に新たな価値を付加するアイデアを募集中です。
絶滅危惧空間とは?
絶滅危惧空間とは、近年の社会の変化に伴い、その存在意義や役割を失いつつある空間を指します。電話ボックスやガソリンスタンド、ショッピングモールなど、かつては地域の生活の一部として機能していた空間が、今では時間の流れに置いてけぼりになっているのです。これらのスペースは、単なる負の遺産ではなく、未来に資する可能性を秘めた「大規模な空間資源」として捉え直されるべきです。
私たちの社会は急速に近代化し、20世紀の大量生産された空間インフラが形成されましたが、技術の革新やライフスタイルの変化によって、それらが不要になり、その役割を失い始めています。そこで、「RED SPACE」はそうした空間を次代に適応させるべく、「変異」を促すことが目指されています。
公募の特徴
「RED SPACE MUTATIONS #01」における提案は、建築デザインに限らず、ビジネスモデル、制度設計、テクノロジー、アートなど、広範な視点から行われます。特に、技術革新を取り入れた思考が期待されています。例えば、生成AIや3Dツールを活用して、自らの考えを可視化することも歓迎されます。これは、建築業界の専門家だけでなく、一般の人々にも門戸が開かれている、公募であることを意味します。
公募は一過性のイベントではなく、応募後には「RED SPACE COLLECTIVE」なるコミュニティが形成され、提案者同士の議論や実証実験、共同研究へとつながる機会も設けられます。社会実装を目指し、提案内容が現実世界へと結びつくことが期待されています。
オンライン説明会の開催
公募の開始に伴い、2026年6月1日にオンライン説明会が開催される予定です。この説明会では、「RED SPACE」が目指すビジョンや募集テーマの捉え方について、具体例を交えて解説されます。建築や都市計画に囚われず、幅広い観点からの参加が促進されます。
教育者や地域住民と連携した新たな価値創造
「RED SPACE」は、ただ表彰することを目指すのではなく、空間をめぐる問題の意識を共有し、社会への実装を進めるためのプラットフォームを構築することを重視しています。公募に参加することで、新しい視点を持った人々との交流が生まれ、実装へ向けた支援プログラムへの接続も検討されています。
メッセージ
共同発起人の竹中遼成氏は、「消えゆく空間を保存するだけでなく、次の時代に適応する“変異”を与えるための実験」と位置づけ、建築だけで解決することにこだわらないアプローチを求めています。また、平栗圭氏も、新たなアイデアが全国に広がり、社会を変える可能性を秘めていると述べています。
まとめ
「RED SPACE MUTATIONS #01」は、失われつつある空間を再構築する挑戦です。このプロジェクトを通じて、未来の新しいインフラや社会資源を共に考え、つくっていく仲間を募集しています。あなたの独自の視点を持ち寄り、次代の形を共に見出していきましょう。