伝統の舞台が再び!
文化の秋がやってきました。豊橋市の飽海町で400年以上にわたり受け継がれてきた「飽海人形浄瑠璃吉田文楽」が、今月の16日(日)に豊橋市公会堂で定期公演を行います。これは、慶長の時代から続く日本の伝統芸能であり、豊橋市指定無形民俗文化財としても認められています。今回は、昨年に引き続き、歴史ある豊橋市公会堂が舞台となります。
厳かな伝統の中に若き力
特に注目したいのは、豊城中学校から3名の生徒が初めてこの公演に参加する点です。若い世代が吉田文楽保存会のメンバーと同じ舞台に立つ姿は、未来の伝統芸能を感じられる絶好の機会です。彼らの精力的な演技は、観る者に新鮮な感動を与えてくれることでしょう。
人形浄瑠璃の深い魅力
人形浄瑠璃とは、物語の情景や登場人物の心情を太夫の語りで表現し、三味線の音色がその情景を彩る独特の総合芸術です。特に、3人で一体の人形を操ることで生まれる一体感と繊細な動きは、日本の伝統芸能の中でも独特の魅力を放っています。今回の公演では、「お弓橋心中」という演目が新たに人形浄瑠璃として初披露されます。これまでの素浄瑠璃から進化したパフォーマンスへの期待が高まります。
地元と本場の両方を楽しめる機会
この公演以外にも、同月21日には穂の国とよはし芸術劇場で、公益財団法人文楽協会による本場の文楽公演も行われます。この機会に、地元で育まれた飽海人形浄瑠璃と、本場の文楽の両方を楽しむことができます。日本の伝統芸能を間近で体験できるこの貴重な機会をお見逃しなく!
詳細情報
- - 開催日時: 令和7年1月16日(日)
- - 開場: 午後1時 / 開演: 午後1時30分
- - 開催場所: 豊橋市公会堂大ホール
- - 主催: 吉田文楽保存会
- - 共催: 豊橋市
- - 入場料: 無料(申込不要、全席自由)
演目紹介
1. 二人三番叟(ににんさんばそう)
2. お弓橋心中お弓橋の段(おゆみばししんじゅうおゆみばしのだん)
3. 傾城阿波の鳴門順礼歌の段(けいせいあわのなるとじゅんれいうたのだん)
特別出演として、重要無形文化財「義太夫」の総合認定保持者である太夫・竹本友代と、三味線・鶴澤友吉も参加します。
舞台制作の仲間を募集中
吉田文楽では、新たな演目の上演を目指して団員を募集しています。参加希望の方は練習を見学に来て、地域の伝統芸能を一緒に作り上げる楽しさを体感してみてください。興味がある方は、ぜひお問い合わせください。
お問い合わせ先
文化・スポーツ部 文化課 〒440-8501 愛知県豊橋市今橋町1番地(豊橋市役所西館3階)
電話番号: 0532-51-2873
今回の公演は、伝統を知り、若い力と共に未来を見据えた素晴らしい舞台となるでしょう。ぜひ皆さまのお越しをお待ちしております。