日本語学習者向け、AI発音評価機能が登場
株式会社DolphinAIが、既存の英語発音評価API「DolphinSOE」に加え、日本語学習者向けの発音評価機能を新たにリリースしました。この新機能は、外国人の日本語学習における発音矯正をAI技術で強力にサポートし、オンラインデモシステムも同時に公開されました。
リリースの背景
グローバル化が進行する中で、日本語を学ぶ人々が世界中で増えています。しかし、日本語特有の発音、アクセントやイントネーションの習得は、特に外国人学習者にとって大きな困難です。音素の正確な発音や高低アクセントによる意味の違いを理解することは、自国の言語ではないため非常にチャレンジングです。そこで株式会社DolphinAIは、英語発音評価APIで培った技術を活かし、日本語学習者向けに発音向上を支援するAI評価機能を開発しました。これにより、日本語教育機関やeラーニングプラットフォームでは、一人ひとりに適したフィードバックが提供可能になります。
日本語AI発音評価機能の特長
新機能には、以下の三つの特徴があります。
1. 単語レベル評価 (Word Mode)
- - 音素レベルでの精密評価: 単語の音素を標準発音と比較し、正確さを数値化。例として「か」「き」「く」などが挙げられます。
- - 発音の誤り検出: 漏れ読みや誤読、余分な音を自動的に検出し、改善点を明示します。
- - 対応語数: 学習に必要な数千語に対応し、特に評価したい単語を指定することで、事前学習なしで評価が可能です。
2. フレーズレベル評価 (Sentence Mode)
- - 流暢さ評価: フレーズ全体のスムーズな発話を分析し、最大60秒の発音を録音し評価します。
- - ポーズ判定: 適切な間の取り方を評価し、文節間の切り方をチェックします。
- - プロファイルスコア: 正確さ、流暢さ、全体的な完成度を多角的に評価します。
3. 文章レベル評価 (Chapter Mode)
- - 長文スピーチ対応: 数分の発音を通じて段落全体の評価を行います。
- - 一貫性チェック: 発音の安定性や疲労による質の低下を検出します。
- - 学習進捗の可視化: 定期的な練習による改善状況をトラッキングし、学習者に視覚的なデータを提供します。
オンラインデモシステムの体験
体験WEBシステムは、PCやスマートフォンのブラウザを通じて即時に利用可能です。マイクを使用して発音練習を行い、数秒以内にリアルタイムフィードバックを受け取ることができます。初級者から上級者まで、さまざまな練習問題が準備されています。
利用シーンの提案
このAI発音評価機能は、以下のようなシーンでの利用が期待されます。
- - 日本語学校や教育機関: 発音のチェックツールとしての利用が促進され、教師の負担が減少します。
- - オンライン学習プラットフォーム: 自習アプリへのAPI組み込みで、発音矯正機能の強化。
- - 企業研修: 外国人社員向けのビジネス日本語の発音トレーニングに。
- - JLPT対策: スピーキング試験に向けた事前練習や弱点把握に利用可能です。
最後に
株式会社DolphinAIは、日本語を中心にした音声技術の開発を行い、コールセンターや言語教育分野で広くサービスを提供しています。これらの新しい発音評価機能を通じて、日本語学習者がより効果的に言語を習得できるよう支援していきます。興味のある方は、ぜひ公式サイトでデモをご体験ください。