業務管理と脆弱性管理の新たな統合
株式会社NTTデータ先端技術(以下、NTTデータ先端技術)と株式会社アシュアード(以下、アシュアード)は、業務管理プラットフォーム「Smartsheet」と脆弱性管理クラウド「yamory」の連携についての共同検証を実施しました。この取り組みは、特に企業が億劫に感じる脆弱性管理の業務を一連の流れでスムーズに行えるようにすることを目的としています。
脆弱性管理の重要性
近年、サイバーセキュリティの脅威は増大しており、企業の情報保護は以前にも増して重要な業務となっています。特に金融業界では、金融庁が「金融分野におけるサイバーセキュリティに関するガイドライン」を示すなど、企業に対する厳しい監視と基準が設けられています。これに伴い、脆弱性管理の業務が重要視されていますが、その対応には多くの専門知識と時間が求められます。
検証の目的と内容
今回の共同検証では、「yamory」で発見された脆弱性情報を「Smartsheet」に取り込むことで、その情報に基づく対応管理がどの程度スムーズに行えるかを確認しました。具体的には、担当者のアサインから対応内容の記入、承認依頼といった一連の流れを「Smartsheet」で実行可能か検証しました。
検証の結果
その結果、脆弱性管理業務にあたるいくつかの重要な項目が実現可能であり、特に以下のようなメリットを確認することができました。
1.
脆弱性情報の可視化と証跡管理
「yamory」で取得した情報を基に「Smartsheet」で管理することで、インシデント発生時や監査時に必要な証跡としての活用が可能になりました。
2.
承認ワークフローの構築
脆弱性への対応が必要か否かを即座に判断できるよう、承認プロセスを簡略化し、スムーズな運用が実現しました。
3.
業務運用負荷の軽減
プロジェクトごとの進捗状況をダッシュボードで可視化し、手動での承認依頼や情報転記を不要にすることで、担当者の工数を大幅に削減しました。
今後の展開
NTTデータ先端技術では、今回の検証結果を基に、より一層のサービス向上を図ります。「yamory」と「Smartsheet」の統合により、顧客の脆弱性管理業務を一貫してサポートできる体制を構築するとともに、業務管理プラットフォーム「Smartsheet」を介して、より多くの業界へ提供する予定です。運用効率の向上に努め、セキュリティ診断サービスとの融合や他SaaSとの連携を推進し、顧客のニーズに幅広く応えられるように進化させていきます。
共同検証の意義
アシュアードが運営する「yamory」との協業によって、企業が直面する脆弱性管理の課題に対して、利用者が容易に使えるシステムを構築することができたことは、大きな一歩です。今後の協業を通じ、脆弱性管理の運用に付加価値をもたらすことを期待しています。
詳細については、NTTデータ先端技術の公式サイトや関連リンクをご覧ください。