名古屋商科大学に新たに加わる教員たち
2025年度の第3タームから、名古屋商科大学に新たに3名の教員が着任します。具体的には、商学部の准教授に柳田浩孝氏、国際学部の准教授に市川裕理氏、専任講師にLu Qianting氏が就任します。これにより、同大学では教育の質がさらに向上し、学生の学びを一層深めることが期待されています。
新しいメジャー制度の導入
名古屋商科大学では、これまでの学部や専攻の枠を超えて、31種類の新しいメジャーが導入されることになりました。このメジャー制度を利用することで、学生は入学後、多様な分野の知識を得ることができ、2年次の後半には自分の興味に応じたメジャーを選択することが可能となります。これにより、学生は自らの専門性を深められる環境が整えられています。また、セミナー教育を通じて、卒業論文の作成に向けた学びも進めることができます。
柳田浩孝准教授の専門性
まず、商学部に新たに加わる柳田浩孝准教授は、実務経験を活かして経営学や経営戦略に関する研究に取り組んでいます。彼は、三菱UFJ銀行や農林水産省での実務経験をもとに、データに基づいた政策提言や施策の立案を行っています。特に統計的因果推論を用いた実証研究を行い、ESGやマーケティングといった分野にも広がりを持たせています。彼の研究は、社会的課題の解決に貢献し、より質の高い政策設計を可能にすることを目指しています。
市川裕理准教授の教育理念
次に、国際学部に着任する市川裕理准教授は、英語教育学を専門としており、CLIL(Content and Language Integrated Learning)を取り入れた授業を行っています。社会問題やSDGsに関するテーマを元にした協働学習を通じて、学生のグローバルシティズンシップを育成することを目指しています。また、TEDxイベントの開催や国際交流ビデオコンテストの運営など、積極的にグローバルな教育活動に取り組んでおり、国際的な感覚を持った人材の育成に寄与しています。
Lu Qianting専任講師の研究
最後に、専任講師のLu Qianting氏は、南洋理工大学で博士号を取得し、アジアのディアスポラ文学を専門として研究しています。彼女は、ディアスポラ文学の言語的・文化的特異性を国境を越えた文脈で考察し、グローバル資本主義やトランスナショナリズム、エスニシティ、ジェンダーなどの広範な議論の中にディアスポラ研究を位置づけています。これにより、アジアのディアスポラ・コミュニティへの理解を深めることを目的としています。
教員採用の背景と展望
名古屋商科大学が新たにこの3人を採用した背景には、教育の質の向上とともに、社会的なニーズへの応えがあると考えられます。彼らの専門性を生かし、学生たちが時代の変化に対応できる教育を提供することが求められており、次世代のリーダー育成に向けて期待が高まります。これからの名古屋商科大学の教育において、これら新しい教員たちの活動がどのように展開されていくか、大いに注目です。