スポーツ業界のDEI指標「スポーツ版PRIDE指標」を設立!
一般社団法人work with Prideは、スポーツ分野のDEI(多様性、公平性、包括性)を推進するために新たな指標「スポーツ版PRIDE指標(仮称)」の実行委員会を設立しました。この取り組みは、2025年8月頃の指標策定を目指し、現在、企業や団体からのメンバーを募集しています。この実行委員会は、スポーツクラブ、リーグ、企業、LGBTQ+コミュニティなど、多様なバックグラウンドを持つメンバーで構成され、スポーツにおけるDEIの可視化を進めていくことを目的としています。
背景と必要性
最近のグローバルな流れとして、DEIが進んでいる中、特にスポーツ界でもこの重要性が増しています。パリ2024大会では、男女同数が参加するオリンピックとなり、多くの国で名門クラブが女子チームや発達障害者チームを維持することで、DEIの推進に努めています。また、LGBTQ+アスリートの数も増加していますが、日本においては、まだ環境整備が充分とは言えません。現在、日本国内には約8%のLGBTQ+コミュニティが存在し、彼らの参加があれば、ファン層の多様化や競技人口の増加が期待されています。
実行委員会の役割
新たに設立された実行委員会は、企業が持続的かつ包括的な取り組みを行うための指針となることを目指しています。従来の企業とスポーツ団体の連携は分断されており、課題解決に向けた取り組みが一過性で終わってしまうことが多かったですが、今回は組織全体で横断的な協力を図り、持続可能な発展を目指します。具体的には、スポーツ版PRIDE指標を通じて、企業とスポーツ組織の連携を強化し、ファンやスポンサーにとっても魅力的な環境を整えることが期待されています。
参画企業・団体の募集
現在、一般社団法人work with Prideは、実行委員会のメンバーとして参加する企業や団体を12月20日まで募集しています。東京都の日本オリンピック委員会やスポーツ庁を含む多くの組織が協力し、指標の確立に取り組んでいます。これによって、企業のスポンサード活動の促進や、地域社会との良好な関係構築が期待されています。
「work with Pride 2024カンファレンス」内での発表
追って行われる「work with Pride 2024 カンファレンス」内でも、スポーツ版PRIDE指標に関する詳細を発表する予定です。各界のリーダーがスポーツの取り組みを通じたLGBTQ+への支援方法について語り、プライドマッチ等の啓発イベントが実施される予定です。多くの参加者が集まり、今後の展開やビジョンについて意見交換する貴重な機会となることでしょう。
このように、新しいDEI指標がスポーツ業界において浸透することで、全ての人が参加しやすい環境をつくり上げることができることを期待しています。これにより、スポーツの価値がさらに高められ、企業や地域との連携が深まることが望まれます。